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川の流れのように

 坂本龍一が亡くなったなあ。ガンを長らく患っていたのは知っていたけど、まあ残念である。ほぼ同じ年だし。合掌。

 

 僕はYMOはあまり好きではないが、坂本龍一の最たる仕事は、渡辺香津美とともに「KYLYN LIVE」を世に出したことだと思っている。

 ちなみにYMOの世界ツアーでは、渡辺香津美が帯同し、ギターをギンギンに弾いている。彼らは仲がいいんだよね。しかし、所属レコード会社との問題があって、渡辺の音だけが録音から抜かれてしまった。実にばかばかしくも残念なことだ。これがなければ僕はもっとYMOが好きだったかもしれない。

 日本のフュージョン音楽の最高峰バンド「キリン」は、ギタリスト渡辺香津美のバンドではあるのだが、実質的にはピアノ矢野顕子も交えての坂本のバンドであるとも言える。この3人に加えて、ドラムに村上秀一、ベース小原礼、パーカッションにペッカー、ホーンセクションに清水靖晃、本多俊之、向井滋春。このメンバーを観たときにはぶっ飛んだが、よくよく考えると、後のキーボード以外は松岡直也とWESINGの構成にほぼ同じ。

 とにかく、渡辺、坂本のもとに日本最高のミュージシャンがここに集結する。普通であればベースは高橋ゲタオだと思うので、小原礼(尾崎亜美の旦那)はちょっと意外だったが、スケジュールの都合もあったのだろう。

 で、こんな中で矢野顕子が3曲も歌うのだから、矢野の実力もさることながら、バンド内における坂本の地位がうかがえるところである。矢野顕子は、YMOの世界ツアーにも渡辺香津美と同じく帯同しているように、坂本龍一を夫に得て怖いものなし。もともと実力もすごいので、この中に入っても負けていないし、彼女の参加がこのアルバムの質を高めているのも確かだ。とくにジノ・ヴァネリの「リバーマストフロウ」は絶品である。当時ジノ・ヴァネリは知る人ぞ知る人で、この選曲に僕はすっかりやられていた。

 YMOの世界ツアーのちょっと後、1979年11月、六本木ピットインでのライブ録音だ。六本木ピットインは僕が一番行ったライブハウスかも。あとは当時下北沢にもすごくいいライブハウスがあった。カウンター席で飲みながら、少し眼下となるフロアーのジャズを聴くというのが至福の時間だった。

 そういえば、3月頃大学時代からの楽友とゴルフをやっていて、乗用カートに乗りながら、ここに音楽があればいいねと話し合ったのだった。カートにカーステレオでもついていればいいのだが、そんな未来は望めない。そうだ、小さなポータブルのCDラジカセがあればいいのではないかと調べてみると、意外なことにたくさんある。何でかなあと思ったが、英会話の練習用に需要があるらしかった。で、さっそくネットで購入。乾電池で1日分くらいはバッテリーも持つようだ。

 まあ、ゴルフ中にこんなことを考える奴もそういないかな。とにかく、次にやるときは、まずは「KYLYN LIVE」を聴きながら、坂本龍一を追悼しよう。

 そうそう、予約していたアレサのDVD「アメージング・グレース」が先月に届いた。何と1300円という安さ! 廉価版が出る前は4000円以上だったから、その頃買わないで良かったなあ。

 さて、今週は春のクラシック第一弾,桜花賞。リバティアイランドで軸は不動だが、相手はなかなか絞りづらい。ライトクオンタム、ハーパーの2頭が良さそうに見えるのだが。

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