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メンタルヘルス用語集

【あ行】

アスペルガー障害

社会性・関心・コミュニケーションについて特異性が認められる。広汎性発達障害の一つ。知的障害が伴わないことが多い。
特定分野への強いこだわりがあり、“行間を読むことが苦手”といわれることが多い。
特に、しぐさや雰囲気から相手の気持ちをくみ取ることが難しく、冗談が通じにくい(真に受けてしまう)。発言された言葉の意味を正確に読み取ることには長けているものの、ニュアンスや表現されないものを読み取ることが困難。情緒的な事柄に対して共感を示すことが難しい場合も多い。相手に対して“様子を見ながら内容や情報量を加減して話す”ということが難しいと言われている。ADHD同様、適切な治療を行う・環境を整えることで症状を緩和させることは可能である。

うつ(子供)

小学校の1クラスに約1人、中学では1クラスに1~4人の割合で、うつ病を抱えた子どもがいるというデータもある。
“落ち込み”といった精神症状よりも、おなかが痛い・頭が痛い・食欲が出ないといった身体症状に出ることのほうが多い。
また、元気がなくなった・友達と遊ばなくなった・家での会話が減った・学校に行けなくなる・そわそわするようになる等の行動面に変化が現れる。
子供の場合、うつ病の体験(自分の気持ちや状態)を言語化することが少ないあるいは難しいため(発達段階によっては言語化できない)周囲の人間が気付きにくい。
薬物療法・心理療法に合わせて、家庭や学校生活における環境を変えることも回復に向けた有効な方法である。薬物療法に関しては、一定年齢以下の抗うつ剤の処方は禁じられている。“子供のうつ診断”には慎重な立場をとる医療関係者もいる。

ADHD(注意欠陥・多動性障害)

多動性、不注意、衝動性を症状の特徴とする発達障害(行動障害)。
じっと座る・きめられた行動をとるといった社会的なルールに従うことが難しい(多動性)。
注意力が維持しにくく、いろいろな物事を同時並行で行うことが難しい、物事を大局的に理解することに困難が生じる(注意欠陥)。多動を伴わない場合はADDといわれる。
これらの症状によって、日常生活に支障をきたした場合、しつけや本人の努力だけで症状を緩和することが難しい場合が多い。適切な治療を行う・環境を整えることで症状を緩和させることは可能である。

【さ行】

社会的引きこもりとは

様々な要因によって、ある程度狭い生活空間の中に閉じこもり、その年齢に応じた社会生活(就学や就職など)が送れなくなっている状態。そのため、一般的な人間関係が長期にわたって失われている。周囲の環境に適応できにくくなった場合、一種のストレス反応として引きこもると考えられている。引きこもりになりやすい性格傾向があるわけではなく、誰にでも起こりうる。
単一の原因で起こるのではなく、また明確な疾患や障害が考えられないことがある。
精神疾患が背景にある場合や、所属する集団への不適応感が背景にある場合もある。またいったん引きこもりとなった場合に社会的な援助を受けにくい(本人の自責感が募るあまり、サポートを得られない/社会的資源が十分とは言えない)こともあり、長期化しやすい。
引きこもっている本人それぞれの事情や精神状態に合わせたサポートが必要とされる。こうしたサポートと共に、本人にとって唯一の接点である家族とのサポートも重要となる。“なぜ、ひきこもってしまったか”という原因究明よりも、“今の膠着状態を変えるために、どのような工夫が必要か”ということを優先したサポートを行う方が、より安全で確実なありかたであると言われている。

【な行】

認知療法・認知行動療法とは

人間の気分や行動が認知のあり方(物事の捉え方)の影響を受けることから、認知の偏りを修正し問題解決を手助けすることによって身体反応が軽減したり、つらい感情を軽減したりすることを目的とした精神療法。
問題状況を作る元となっている“認知のゆがみ”を改善するよう働きかける多くの技法が存在する。
クライアントを温かく受け入れると同時に、クライアントの考えや思い込みをカウンセラーが共に検証しつつ、クライアントの主体性を尊重して行われる。
うつ病・強迫性障害・パニック障害・摂食障害に有効だとされている。精神疾患以外でも日々のストレスへの対処・夫婦関係・親子関係における悩みにも適用できる。

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