所長・菅野泰蔵 ごあいさつ

東京カウンセリングセンターは、1996年に設立されました。民間機関としては、日本でももっとも規模の大きなセンターではないかと思います。面接部門、電話部門、受付部門など、総勢は約60名。
面接と電話のカウンセラーは全員臨床心理士です。

なぜこのようなものを始めたのかというと、一般の方々、社会人の方々が気軽にカウンセリングを受けられる場所が必要だと思ったからです。この社会では、それができるのはほぼ大学生までです。
すべての人が気軽にカウンセリングを受けられるような社会をつくること、そうやってより多くの方々のお役に立つこと、それが私がTCCをつくった動機なのです。

一般の人がカウンセリングや心理療法を受けたいと思っても、いったいどこに行っていいのかがわからないことでしょう。怪しげなところもたくさんあります。現在、誰でもカウンセラーと名乗ることができるからです。
しかし、街中で開業する以上、カウンセラーとしてそれなりの知識とキャリアがなければなりません。
TCCでは、大学、大学院で臨床心理学をしっかりと学び、医療・教育現場などでの経験をもった臨床心理士資格を有する者だけがカウンセリングに当たっています。

TCCでスタッフを採用するに当たっては、とくに精神科の現場経験を重視しています。
私にしても、精神科のクリニックで15年の経験があります。カウンセラーは医者とは違いますが、病院に行ったほうがいいのかどうか迷っている場合にも、まずはカウンセリングに来ることが得策です。
医師の診療と投薬が必要かどうかを判断し、必要な場合には、できるだけ適切な病院やクリニックを紹介することができます。カウンセリングを利用することは、実質的に医療にもつながっているわけです。

また、本人ではなくて、周囲の人が相談できるところもカウンセリングの利点です。
家に引きこもっているお子さんの相談、職場で接し方に困っている部下の相談などもたくさんあります。
このように、幅広い利用の仕方ができるということもぜひ知っておいてもらいたいことです。

開所から25年、その間、東日本大震災、新型コロナ禍など、社会は大きく揺れ動きました。
そんな苦しさの中で、人々の考え方、価値観は大きく変わったのではないかと思います。
私たちスタッフもまた、同時代を生きる者として、多くの方々のニーズに応えることができるように、日々研鑽を重ねていきたいと思っております。

所長の本の紹介

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