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謹賀新年

 あけましておめでとうございます。好調だった競馬にも大きな影が差している菅野です。

 さて、年末年始は、どこにも行かず、ほんとにのんべんだらりと過ごした。東京方面は天気がすごくよかったから、ゴルフに行けばよかったかなと少し後悔しないでもないが。

 暮れには恒例のPUSHIMライブだったのだが、2ステージ目だったので音が最初から練れていて心地よかったし、PUSHIMの喉も好調の様子。お約束の昭和歌謡も2曲と奮発。「星影の小径」と「りんご追分」。美空ひばりの「リンゴ追分」はもともと異色の歌謡曲とも言えるのだが、これがとりわけレゲエにひじょうにマッチし、絶品の仕上がりとなった。この日一番。

 このライブは、毎回セットアップを替えているが、今回のが一番ポピュラーでパワフルだった気がする。個人的にはいい年だったという思いもあり、何とも幸せな気分に包まれた時間だった。また来年も行こう。正月からは、起きるとまずPUSHIMを聴くことにしている。

 去年と今年の年賀状で判明したのは、年賀状を交わす中に3人の喉頭ガン者がいることである。喉頭全摘というのは僕1人だけど、やっぱり年を取るとみないろいろあるんだねえ。1人は年下だが、あと2人は年上。四国在住のO氏は、病を乗り越え、今年本を出すとか。すごいなあ。

 今年のO氏への賀状には「同病相喜ぶ」と書いた。「相慈しむ」でもよかったかな。

 O氏とは対照的に、実は僕は、ついこの間、20年以上続けている月一の連載を辞することにしたのである。この連載から何冊も本が生まれていたのだが、ガンになって現場から離れてしまい、何かを生み出すベースがなくなってしまったのである。そうなると最近では原稿を書くのが苦しくて苦しくて、もはやこれまでという感じだった。やめるのは残念で読者には申し訳ないのだが、気持ちは楽になったかな。なんだか車を廃車にしたときの気分と似ている。残念な気持ちと楽になる気持ち、しかもけっして相反ではないこの気持ちを味わうには年を取らないといけないのかも。

 原稿は書けなくなっているが、病気してからは、何というか、知識欲みたいなものは旺盛になっている感じである。本をよく読むようになった。若い頃はひじょうにたくさん読んでいたが、4~50歳からはほんとに読まなくなっていたもんな。今はネットで買えるのも大きいかな。

 もっぱら移動の時間に読むことが多いので、文庫とか新書が多い。僕の家は暗いもんでね。夜の読書は無理。競馬新聞も夜には読まないくらいである。

 そういえば去年はナンシー関の没後20年ということで、ナンシーの本を片っ端から購入。昔は全部持っていたのだがね。今読んでも面白いことこの上ない。やはり唯一無二の存在だな。たまたま机上に28年前の自分の本があったので今ペラペラめくってみたが、あんまり面白くないなあ。一年間で4刷しているからけっこう売れたようだが、こういうエンタメ系は僕の本質ではないのかもね。

 というわけで今年もよろしく。

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