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礼節を知る

 今週は体調不良の日もあったのだが、寒暖差が一気に激しくなったことが影響しているかも。僕の住まいはよく冷えるもんで。暑さに比べて寒さには強いほうなのだが、やはり油断は禁物だな。もう少しは慎重になろうか。

 そういえば、先週の競馬では、前日に馬券を買ってしまったのだが、TV中継のパドックを見て考え方を変更。結果、1,2着馬の2頭軸マルチを買い足して三連単を取り、大敗を免れた。もう少し慎重になり、馬を見てから買わないとやっぱり良くないな。今週は天皇賞(秋)。今回もそうしたいが、実は、日曜日なのに、体調さえ良ければ仕事をしようという考えなので、前売りしかない。しかたないから、①マリアエレーナ⑥ジオグリフ⑦イクイノックス⑧シャフリヤール⑨ジャックドールの3連複ボックスとして大きく構えようか。

 先日、またワクチン接種券が届いたが。もう5回目。感染者数は上げ止まりというのか、4回接種した友人もこの間感染したし。ワクチンは全能ではない。ウィルスも次々に変種していくしね。で、国は予防を緩めていいよと言っているけど、世の中ではほとんどの人はマスクを外さないね。あんまり政府の言うことを信用してないということもあるし、マスクをするのはもはや国民的なマナーの域だな。日本人はマナーを遵守するのだ。

 とはいっても、日本人に公共マナーが普及したのは、実は1964年の東京オリンピックを境とするという見方がある。それより以前はそうでもなかった。その辺は僕にも記憶があり、その当時「小さな親切運動」というのが唐突に喧伝され始めた。これは電車などではお年寄りに席を譲ろうとかだった。そうか、お年寄りや妊婦には席を譲らなければいけないんだなと素直に意識するようになったのだが、いかんせん家庭でも学校でもそういう訓育を受けてない。僕が初めて席を譲ることができたのは、中学2年のときで、意識し始めてから3年くらい経過してた。初めて「どうぞ」を言ったときのドキドキ感は今でも覚えている。

 こんな風に、今ならば当たり前のことを「小さな親切運動」と命名し、法人までつくって啓蒙しないことには、日本でにそうしたマナーを定着させることはできなかったわけである。また、オリンピックで外国人がたくさん来るからと、街をきれいにしようということで、その辺にゴミを捨てないことも啓蒙された。つまりそれまでは東京の街はけっこう汚かったのである。かつて、まだ東京タワーが完成する前の東京下町を描いた映画「3丁目の夕日」について、「街がきれいすぎて嘘くさい」とビートたけしが批判したのは当然だった。あの辺の歩道はタバコの吸い殻だらけだったはずである。

 しかし、オリンピックを通じて、東京はインフラが進み、マナーが生まれ、街もきれいになった。これが大阪であれば、大阪もけっこう変わっただろうなと思う。日本は東京を中心として経済的に急成長を遂げていったわけだが、その過程にあって、まともな先進国になるために1964年のオリンピックには絶大な意味があったのである。国民にマナーを定着させるなんてことがいかに難しいかは、中国を見ればよくわかる。

 しかし、日本でもけっこう崩れてるよね。僕はいつも電車では優先席に座るのだが、ほとんどは若い連中が座っているもんね。礼節というのは難しい。教育では、ないね。日本の場合はオリンピックというソフトな外圧によるものだった。中国には外圧がないもんな。

 こういう話をすると、今回のオリンピックがいかに空疎だったかわかりそうなものであるが、ただ利権を漁る者たちのためにあるイベントということは誰もが理解したことだろう。このⅠ週間で、某広告代理店の例の人物とゴルフや麻雀で付き合いがあった人と、日大の前理事長と仕事で一緒だったことがあったという人と会った。どちらもまともでない人間であることが伝わるね。やっぱり。これでなお札幌もやろうなんてことになったら、日本の先行きはまだまだ暗いと言わざるを得ないな。

 統一教会の政治への浸食もなかなかすごいものがあるでしょ。まあとにかくすべては利権、私欲にまみれているわけね。ま、でも一部だけのことじゃないか。世の中全体がちょっとねえ。礼節を知るということは大事だなあと思うね。民度の問題として。今年のハロウィンを考えると憂鬱ではある。

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