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歴史の端緒

 今年は暖冬なんだそうで、このままでは桜の開花もどうなるのか見当がつかない。今年は桜を観に行きたいと思っているので困る。沖縄ではダムの貯水量が激減しているというし、本州でも雪があまりなければ夏の水不足が懸念される。北国でもスキーやスケートができないという地域もあるそうだ。そう考えると、やっぱり札幌五輪なんかもやめといて賢明ということだ。

 

 そういえば、1ヶ月くらい前だが、サッカーアジア杯の予選のときに、試合後、韓国のサポーターがスタンドのゴミを拾って帰ったというので話題となった。これに対し、ネットでは「試合に勝って気分がいいからゴミを拾ったけど、負けてたらやらないだろう」という声が多かった。僕も、韓国人の場合、負けたらやらないのではないかと思うのだが、先日ヨルダンに負けた後はどうしたのだろうか? ニュースに上がってないみたいなので、ちょっと気になる。ひょっとして、いつもよりもゴミを捨ててたかもしれない。

 勝とうが負けようがゴミを拾って帰る日本サポの真似はなかなかできないだろうね。そういうふうになるまでには長い歴史があるんだもの。日本でも、ずっと昔は、「立つ鳥跡を濁さず」よりも「旅の恥はかき捨て」のほうが勝っていたよね。たとえば、ちょっと前の中国人観光客の爆買いを冷笑していた日本人だが、バブルの頃はパリあたりで同じ事をやってたり、韓国やタイに買春ツアーに行ってたりとかね。

 このコラムでも書いたと思うが、日本人のマナーが良くなり始めたのは1964年の東京オリンピックの頃からでしょ。それ以前は街中にはけっこうゴミが落ちてた。たばこの吸い殻もたくさん。オリンピックで外国人がたくさん来るからきれいにしようとか、電車などでの公共マナーを身につけようと啓蒙したんだよね。今みたいに街中が格段にきれいになったのはたばこのポイ捨てを禁止して、それが徹底されるようになってからだな。

 日本に来た外国人は街中がきれいなことに一様にびっくりする。スポーツの大会ではゴミを拾うことにびっくりする。でも、半世紀以上も前から、3歩進んで2歩下がるような歩み方で、今こうなってるわけよね。韓国サポがゴミを拾ったということで、それは祝福しよう。でも、長い歴史の始まり、端緒についたに過ぎないということだよね。

 さて、アジア杯、日本の敗戦もショックだったが、韓国の場合はさらに深刻である。ヨルダン戦の前に、ホテルでソン・フンミンとイ・ガンインが衝突、ソン・フンミンが手を負傷するという事件があった。かたやプレミアの得点王にもなったトッテナムのエース、かたやスター軍団パリ・サンジェルマンの若きレギュラーである。日本なら三苫と久保が大喧嘩したようなものだ。そんなチーム事情を知ると、ヨルダンに為す術なく負けたのも納得である。韓国サポがこの事情を知ってたら、ゴミなんか拾うわけなかろう。

 男子はなかなか惨めな状況だったが、パリ五輪最終予選のなでしこにはがんばってもらいたい。

 ということで、今月末、北朝鮮戦を国立競技場に観に行くことになった。まだ寒いかもしれないが、テレビ放送がないみたいだし、国立に行ってみたいしで決行。しかし、今回招集されるかもしれないと思ってたレスターの宝田がいない。今の熊谷よりはいいんじゃないかと思うんだがね。浜野まいかもいないなあ。まあ、長谷川と中島に注目だな。

 今週は今年最初のGⅠフェブラリーステークス。本命は⑬レッドルゼルかな。対抗は①イグナイター。面白いのはダート初めての⑦ガイアフォース。他にも⑤オメガギネス⑭ウィルソンテソーロ④ドゥラエレーデが有力か。この6頭の三連複ボックスも。

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