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日本の矜持

  先週ダービーがあったのだが、ここでも3連単を的中させたので、桜花賞、皐月賞、オークス、ダービーと当てている。いちおう全部万馬券。これで秋華賞と菊花賞を当てれば、3歳クラシック完全制覇となる。こんなことは初めてだ。先月、日高の「サラブレッドのふるさと」に行ってきたのが良かったのかな。

 ダービーは、オークスと同じく、パドックを観て考えが変わった。本命の⑤ソールオリエンスはどう見ても2400mには向いていない。地力があるから3着以内には来そうだが、単勝1,8倍なんて危なすぎる。それより⑫タスティエーラ⑩シャザーン⑱サトノグランツが長距離向きの体型である。皐月賞でも強い競馬をした⑫タスティエーラはとくにいい。ということで、⑤-⑫からの3連複総流し、3連単7点マルチを買う。あまり買ってなかった⑪ハーツコンチェルトが3着なので大して儲からなかったが、自分の読みは当たっているので良しとする。

 秋華賞は女傑リバティアイランドが出走する限り簡単だと思うが、菊花賞は難しい。ダービー上位馬も3000mとなるとわからない。今のところ、3000mに一番向いているのはサトノグランツだと、僕の相馬眼は言うのだが。ダービーは7番人気で11着。これで人気が落ちるといいね。

 さて、最近マスクを外している人が増えたなあ。まあ自然の成り行きだろうが、それでも外さない人もたくさんいるよね。僕もその1人である。で、以前は、皆がマスクをするのは日本特有の同調圧力だなんて言ってた人が多かったのだが、やっぱりそれは違うよね。ステレオタイプとはこのこと。ほとんどの人は自分の判断でマスクをしているんだよね。お上の言うことに流されてないのはこっちの方でしょ。

 だってまだ安心するのは早いもの。

 先週3週間に及ぶ自転車レース、世界3大グランツールのジロ・デ・イタリアが終わった。このレースの10日目の時点で、176人の参加者(レギュラー)中10人がコロナ感染で棄権している。その後の情報はないので全容は分からないが、控え選手も含めたらけっこうな数の感染があったはずだ。中国でも、感染爆発の予兆があるというし、日本だって、もはや出てくる数字は当てにならないが、「緩やかに増加」しているということだ。集団免疫の考え方も絶対ではないね。だって、2度罹る人もいるし、ウィルスは進化するし。

 ま、とにかく、また感染が増えるのはしかたないにしても、例の「同調圧力説」は撤回させないとなと思ってる。そんなことをいってる人間の多くは欧米リスペクト派かな。欧米はこうだからああだからといって、日本をディスる。何十年も前の高校生みたいなメンタリティだな。こういう人にかかると、たとえば「郷に入れば郷に従え」というのも同調圧力とみなされるだろうが、ちょっと違うでしょ。そんな単純なことではなく、日本人が本来的に持つ叡知や礼節について考えなければいけないと思うのである。もっと日本人の良さというものをみていかないとね。

 最近とくにこういうことを思うのは、外国人から見る日本人について考えるからだ。最近のYouTubeにはこうしたものがあふれかえっているが、江戸末期や明治初期、鎖国が終わったばかりの頃も興味深い。

 ここでもよく紹介したイザベラ・バードの「日本紀行」で、東北の寒村地方を旅し、ある小さな峠の茶屋に立ち寄ったときのこと。しばし休んだ後にお金を払おうとすると、そこの女主人は金を受け取らなかった。なぜなら、本来はお茶を出すべきところを事情があって出せず、水を出したからである。「水しか出していないのでお金はもらえない」とかたくなに拒まれたというエピソードがある。

 イザベラより以前、あのトロイの遺跡を発見した考古学者シュリーマンも江戸末期に日本を訪れている。シュリーマン一行は検問所で行列ができているのを嫌い、役人に金を渡し便宜を図ってくれと頼むのだが、その役人は断固として拒絶し、それをすれば切腹しなければならないと告げる。シュリーマンは役人の謹厳実直さに驚くばかりだった。なぜなら、日本に来る前に行っていた中国(清国)では、そういうことが当たり前だったし、むしろ役人のほうから求めてきていた。あるいは、日本に来てわかったことだが、清国で荷役を頼む際にはいつも相場の4~5倍の料金を要求されていた。日本ではそういうことは一切なかったのだ。

 役人のケース以外は、貧乏にあえいでいる人たちだよね。でも、負けていない。「ボロは着てても心は錦」ってやつか。役人はいちおう食うには困らないけど、立場上得られる利益というものもあり、その誘惑にいつもさらされる。けど、この役人もそれに負けない。そういうことをやってる奴もいるんだろうけど。中国や朝鮮ではそういう官吏ばかりで国が衰退するのだった。

 いずれにしても、「矜持」と呼ばれるものだろう。「こう生きるのが正しい」という価値観や美学を自分の中にしかと持ち、それに従う。僕はいまでもこうしたものが日本人の中に脈々と生き続けていると思っているわけさ。「おもてなし」に代表されるように、いま日本がすごいと言われている理由の根源もここにあるはずだ。

 ま、そうじゃないこともたくさんあるけど。とくに政治の世界で。

 さて今週は安田記念。問題は天気かな。晴れ雨兼用の本命ということでソングライン。ここからの馬単、3連複。雨で馬場が悪くなって面白いのはソウルラッシュかなと思っているのだが。やっぱりパドック見ないと最終的には結論を出せない。

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