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団子の味

 昨日は病院に行く日だったのだが、何の手違いか予約時間がかなり違っていた。前回の診察後には主治医から「当日は14時50分にCT検査を先にやって,その後に診察」と言われ、スケジュールにも明記したのだが、行ってみると「13時にCT」となっている。まあしかし、しかたない。で、多少待ったがCTを終え、診察に。

 今度は食道と気道をつなぐチューブの定期交換だが、これを入れるのは3回目なのに、けっこう手間取るし、前とは違って何かが挟まっているという違和感が強い。しかも、声が上手く出せない。チューブを交換した直後はいちばん声が軽やかに出るはずなのに、これではだめだろうと、僕にしては珍しく何回もやり直ししてもらって何とか妥協できる収まり具合にしてもらった。では、また次回ということになって、診察室を後にしてしばらく、また急いで戻る。「次の診察はいいが、CTの結果はいつ聞けるのか?」。すると、主治医は「ああ、すみません。言ってなかったですね。結果は問題ありませんでした」と。ほんとにもう、それが一番最初に言うべきことでしょ。

 次からはこの主治医も交代するらしい。悪い感じではなかったが、今日のように予約の時間の不備があったり、何だか頼りにならない人だったなあ。まあ、危機はだいぶ脱したのでそれはいいのだが、こうしたサイクルはやっぱり大学病院だなあと思う。

 で、前回書いたように、今回のCT検査は手術からちょうど2年。統計上、喉頭ガンの再発のピークは14ヶ月目、そこから再発率は下降する。僕の場合は24ヶ月で再発は認められなかったわけだ。ふつうに考えれば、再発の可能性はかなり少なくなったということである。ただし、僕のガンは通常の喉頭ガンとは違うので、そこまで安心はできないのだがね。

 でも昨日の帰り道は気持ちが軽くなっていたのがよくわかった。最近競馬で負けてばかりでいくら徳を積んでもいいことないなあと思っていたのだが、こっちで良いことがあったということか。

 で、今日はデパ地下の和菓子屋に寄って美味そうな団子を大量に買ってみなに差し入れ。そういえば、その向かいの店でも秋頃にお菓子を大量に買ったなあ。TCCは女性が多いから甘いものが喜ばれるのだ。僕も甘辛一本ずつ食べたが、みたらしとは違うしょうゆ団子の微妙な味わいがすばらしかった。この辺の微妙な味わいがまだわかるのだから、僕の味覚も捨てたものではない。

 そういえば、来るのは3月頃になるのだが、奄美や屋久島のたんかんを予約購入しているな。去年、奄美に行ったときにたんかんの旨さを知ったのだったな。これは10キロ分あるぞ。

 基本、お菓子以外は、自分が欲しいものをたくさん買ってTCCに届くようにしている。去年のリンゴジュースブームもそう。いろいろ試したが、結局、近くのスーパーで売っている「青研の葉とらずりんごジュース(ストレート)」が一番かも。1000ml紙パックで499円。ちょっと高いと思われるかもしれないが、濃縮果汁還元の安い奴とはとはまったく味がちがうのでね。

 そして、実は、意外なことにネットで買うよりもかなり安い。ネットで買う場合、この単価を下回るには24本以上のまとめ買いをしなければならないのだ。こんな現象があるのかと奇妙に思ったが、スーパーは大量買い付けするから仕入れ値を相当安くできるんだろうね。王林やふじ中心のミックス、多少紅玉の酸味も加わり、まずますバランスが良いジュースである。それと、葉をとらないで収穫すると、りんごの味が損なわれないらしいのだ。それで「葉とらずりんご」というブランドになっている。

 それでもやっぱり紅玉のジュースが飲みたい。こちらは悲しいことに生産量が多くない。だからか、紙パックやペットボトルのものはほぼなく、みなビンである。今の時代、廃棄も含めて、ビンだと都合が良くないよねえ。美味しい紅玉ジュースを探すのは難しいかも。青森よりも長野のほうがもはや紅玉は充実しているようだ。

 昔長野を訪れたことがあるが、どこからともなくリンゴの香りが漂ってきてねえ。その香りのする方向に歩いていくとリンゴ畑があった。リンゴというのはこんなに香るものなのかと驚いたことがある。都会人にはわからないなあ。確か実家が四国のほうにあるという学生が、夏になるとそこら中がスイカの匂いに包まれると言ってたことがある。それもまた都会人にはわからない幸せな匂いというものなのだろう。

 とはいっても、今の僕には匂いはわからない。でも、今日の団子の微妙な味わいがわかったので、それが嬉しい。これなら、カレイとヒラメの味の違いもわかるかも。

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