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再戦希望

 時はいつの間にか経っているもので、忘れていたが、先月はシャント手術をしてから1年が経っていた。その前の1年半は筆談しかできず不便だったが、多少話すことができるようになってからは、日々の生活から何から楽になったものだなあ。

 りんごジュースの追求ももうじき一年くらいになる。ほんとにあれこれと買いまくったものだが、今はだいぶ落ち着いて、冷蔵庫にはブレンドの「葉とらずりんご」と、ストレート品種ならジョナゴールド、紅玉が3分の1ブレンドされた「紅りんご」がある。以前は5種類くらいから理想的なブレンドをつくろうと思ったのだが、その難しさにあっさり挫折。

 でも、先日、「葉とらず」にジョナゴールドを4分の1から3分の1混ぜると相当美味しいものができるとわかった。何だ、こんなに簡単なことだったのか。これは、要するに「葉とらず」自体がひじょうに完成されたブレンドだからであろう。これをベースに自分の好みのものを混ぜればまず間違いない。僕の場合は酸味が好きだから、紅玉、ジョナゴールドを混ぜれば良いだけである。それらの単体はもう一つコクがないと思っていたからね。

 なるほどねえ。こういうことはいろんなことにも適用できるのではないかと思う。中心となるベースさえしっかりしていれば、応用はいくらでも利くと。サッカーでも基本戦略やディシプリンが浸透していれば、何人かの選手の入れ替えがあってもチームは基本は変わらず、違う味付けが生まれると。今回の女子W杯でそれが最も優れているのが日本である、とほとんどすべての海外メディアが認めている。

 では断然の優勝候補かというと、そこまでとはまだ思えないが、「葉とらず」のような強力なベースを持っていることは疑いようはないな。あの世界的なテクニシャンである長谷川唯が、ノルウェー戦を前にして「とにかく守ること」と言っているのを見れば、チーム全員がみな同じ方向を向いていることがわかる。これはやはり監督の力なのだろうなと思わざるを得ない。

 池田監督は、何と次期アメリカ代表監督の候補4人の一人に上がった。日本としては放したくないだろうが、僕は是非ともそれを引き受けてほしいと思っている。まあ成功するとは限らないけど、もっと広い世界で自分の力を試してほしい。代表監督に限らず、ヨーロッパの有名クラブからもたくさん引き合いが来るだろうね。日本人監督でそんな人いなかったぜ。52歳、世界で勝負しなさい。

 それはともかく、日本は危なげなくベスト8に進んだ。とは言っても、あいかわらず相手DFの足に当たってのラッキーゴールが多いかな。得点についてはたぶんついている部分がある。次のスウェーデンはノルウェーよりはるかに強いからなあ。PK戦だが、アメリカにも勝ったし。あんまり引いて守ると、北欧得意の空中戦に持ち込まれるから、ある程度前で当たらなければならない。まあノルウェー戦と同じようなかたちなのだが、相手のレベルが違ってるんでね、良い試合にはなると思うんだが。スウェーデンを破れば相当優勝に近づく。

 僕が思うに、今大会で一番強いのは、少なくともポテンシャルが一番高いのは、スペインである。日本に惨敗はしたけど、あの敗戦から何かを学んだとしたらより恐ろしいチームとなっていくと思うのだ。だから決勝が日本対スペインになればなあとひそかに思うのだがね。

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