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その先に進むために

 まったく何という暑さだろうか。とはいっても、今年は比較できないものがある。なぜなら、前にも行ったようにエアコンを使っていないからである。まあ、何とかなっているが、来年はどうしようか考えものだな。エアコンがなくても過ごせるが、エアコンがあったほうがもっと快適だろう。汗をかくせいか、例年になく水分を摂っているような気がするなあ。リンゴジュースだけはたくさんあるんだけど。

 ただし、僕みたいな世代はエアコンなしの子ども時代を過ごしているからね。昔は、デパートにでも入らないとエアコンなどなかった。思い出そうとするのだが、エアコンのある生活などいつからかもよくわからない。実家にいる間はなかったような気がする。

 昔の北海道もエアコンがなかったなあ。30年以上前、東京では当たり前の頃、札幌のホテルとか飲食店にはエアコンがなかった。そういえば函館に住む友人のところにいったとき、新築の家なのにエアコンがなかった。「この辺はみんなそうですよ」と、吹き抜けの天井を指さして彼は言った。

 あの頃は今よりもずいぶんと涼しかったのだ。今は北海道もけっこう暑いからどこに行ってもあるね。考えてみれば、温暖化というのは随分と前から進行していたのだな。

 シュッツガルドの遠藤航がリヴァプールに移籍するという話があって、なかなか信憑性があるようだ。ほんとならすごいことだね。プレミア4強でボランチかあ。レギュラー取れるかどうかは何とも言えんが。三苫がマンチェスターCという噂もあったり、最近の日本サッカーはすごい。

 女子W杯の日本は惜しかったが、あれはスウェーデンが強かったね、やはり。しかし、優勝候補No.1の、そのスウェーデンが準決でスペインに負けた。予選リーグで日本に惨敗したスペインだが、やっぱり強かったのだ。これは僕の読み通りだったが、プレーぶりを見ればその技術は他国よりも抜きん出ていることは一目瞭然だからね。

 日本が勝てたのは、戦略がはまったことと、一方でスペインが戦略も何もなく力任せに来たことだ。もちろん、日本選手のポテンシャルもあったけど。

 そもそもW杯の前から、スペインチーム内部ではいくつかのトラブルが発生していて内乱状態、チームとしてのまとまりが著しく欠けていた。そのようなチームが日本戦をきっかけに大きく変わったんだと思う。われわれが自分を変えるというのは簡単ではない。余程のことがないと変われないものだ。

 自分が変わったことを考えても、つねにそこには苦い体験があったね。別にそれを乗り越えたわけじゃなくて、変わらなければその先に進めないという事情になっているということだ。

 日本戦の惨敗はスペインにとって「余程のこと」だったのだ。ほんとうに痛い目を見て、ほんとうに落ち込む、そういうことがないと人は変われない。変わらない。

 日本は眠れる獅子を起こしてしまったというべきかもしれない。

 決勝はイングランド対スペイン。イングランドは、ファウルでなければスペインの攻撃を止められないんじゃないか。イングランドはフィジカル頼みのチームなので、カードが乱れ飛ぶ試合になるかもしれない。どっちが勝つにしろ後味の悪いものになるかもね。

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