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わからないことだらけ

 気管孔に再びチューブを挿入するようになって1週間、多少孔が拡大したので呼吸が楽になった。でも、ずっとやってなかったのでまだ挿入に苦労する。トンネル内もちょっと傷ついているようだ。まあでも、慣れるまでもう少しの辛抱だろう。

 挿入と言えば、「ETCカードが挿入されていません」とは、車のエンジンをかけるとアナウンスされる文言だ。僕の場合はETCの装置がついてないのでこれはないけど。

 アフリカとか東南アジアで日本の中古車を手に入れたとき、現地の人はこれを聞いてどう思うか。日本語はわからないがこう推測する。日本はおもてなしの国であり、メカの進んだ国だから、きっとこれは車に仕込まれた挨拶なんだろうと。「こんにちわ」とか「ごきげんよう」とかいう意味に違いないと思う。その結果、日本人に会うと「ETCカードが挿入されていません」と呼びかけるということである。本当の話らしい。

 わからないなら調べればいいのになあと、僕みたいな人間は思うが、のんびりした国や人は違うよね。

 昔、ケニアに行ったときは、とにかく「ポレポレ」の国だった。ポレポレとはスワヒリ語でのんびり、ゆっくりという意味。道中、車が計3回パンクしたりしたが、連中はまったくのんびりしたもので。そのうち車が通ったら助けてもらおうと言って道ばたに寝そべる。360度,何もなく、赤土と巨大な蟻塚しか見えないようなところでね、獣でも来たらどうするの? でもだんだんそういうのが快適になってくるわけで、そうした時間こそが人生で最も贅沢な時間のようにも思えてくるのだった。

 ちなみに、僕には動物オタクのところがあるので、ガイドはすっかり感心し、途中からは「プロフェッサー」と呼ばれてたな。

 しかし、部族語、スワヒリ語、英語、フランス語、最近では日本語もわかってきたというガイドのほうがはるかにすごい。ケニアには50くらいの部族があり、それぞれ言葉が違う。その共通語としてスワヒリ語がある。よく見ると、顔つきや体つきも違うんだよねえ。そういうのもガイドに言われて注意するようになった。そうでないと、ケニア人として一括りにしてたなあ、乱暴に解釈してたんだろうなあ。

 部族で有名なのはマサイ族。みな細い。細くて誇り高い彼らは、スワヒリ語を拒否、槍を捨てるのも拒否、国境を守るのも拒否した。特別に、唯一自由に国境を越えて遊牧してもよいことになったが、槍は棒に替えられた。それはマサイにとってひじょうな屈辱だったということだ。私のガイドはマサイ族があまり好きでないらしく、友好的でにこやかなマサイ族を「弱いマサイ」、そしてたぶん日本語で言えば「転びマサイ」と言ってからかっていた。

 前々回、ハヤシライスについて書いたが、あれからも少し探索。ハヤシから森になってきたかな。

 すると、家近くのスーパー「オオゼキ」にはレトルトのハヤシが5種類もあった。驚きである。駅ビルの西友には2種類だけ。売り場面積からしたらその3分の1くらいなのに、「ヨコヅナ」じゃなく「オオゼキ」なのに、ハヤシの種類は圧倒的にこっちだ。

 少し考えればわかるな。西友の客層は単身者、若い人が多いが、こちらは断然主婦層や年配者。とくに主婦層が多いとなると、子ども向けの食材も多くなると。なるほどねえ、当初はマイナーだからないだろうと後回しにしてたが、その先入観は覆された。こういうことでもないとわからんなあ。

 世の中はわからんことだらけだな。

 彼は何とか部族の人、彼はあの部族の人とか、逐一僕に教えてくれたあのケニアのガイドは親子丼がすこぶる大好物だと言っていた。親子丼の話をするときはこの上なく幸せな表情だったな。

 さて、ある卵アレルギーの人の話。不思議なことだが、大人になってからこのアレルギーが治ってしまった。これまでみんなが美味しい美味しいと言っていた卵がやっと食べられるということで喜び、最初に試したのが親子丼。その食事を興味津々に友人が見守り、感想を尋ねた。その答えは

       ↓

「どれが卵の味かわからない」

 わからないにもいろいろある。

 今週は一年で最初のGⅠフェブラリーステークス。これもわかりにくいなあ。どれも来そうだし、来なさそうだし。やっぱり本命はテーオーケインズなんだろうが。1600はちょっと短いんじゃないかと心配だ。そもそも出走するのかもよくわからない。で、5,6頭ピックアップして3連複ボックスかな。まずはアルクトス、カフェファラオ、ソリストサンダー、テーオーケインズ、レッドルゼルの5頭。あとは、カフェファラオ、テーオーケインズ、レッドルゼルの3頭軸の3連複で、エアスピネル、インティ、スワーブアラミス、タガノビューティーに流す。よくわからないとこういうダメダメな買い方になる。

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