北から南から

知床観光船の遭難事故は痛ましい。亡くなった方々は金儲け主義の犠牲者だよねえ。気の毒に。

 知床は、北海道の中でも最も北海道らしいところで、2回ばかり行ったことがある。1度目は、釧路から網走を経由してだった。2回目は女満別から直行、峠を越えて羅臼にも行ったな。

 2回目の時、実は、あのタイプの観光船にも乗ろうと思ったのだが、天候次第では欠航もしばしばあるということだったし、そうでなくてもけっこう揺れると思ったので、大型船のⅠ時間コースにしておいた。沿岸のすぐ近くを航行し、ヒグマも観ることが出来るという3時間コースはとても魅力的ではあったけどね。多分当時は、あの社長ではなかったようだが。

 背景として、コロナ禍による観光客の激減ということもあったろうが、しかしそれでも知床は人気ある観光地だからそこそこ客は来るだろうし、やはり人災というべきだろう。かの社長は海や船のことには素人というし、船長は事故をよく起こしているようだし。たかだか10万から20万くらいの日銭のために、人の命を軽視するんだからなあ。まったく悲しすぎる。社長は最近高い保険に切り替えていたという噂もあるが。

 テレビでは観光船の発着所であるウトロ港が映される。そのすぐ上にあるホテルに泊まり、温泉に浸かりながらあの港を眺めていたなあ。あれは何年前だったか。知床はいつかまた行ってみたいと思っていたが、今回の事件でちょっと気持ちが削がれたかな。

 

 九州の強豪サッカー部ではとんでもない暴力監督がいて、こいつはテレビにリモート生出演したときに、涙ながらに、生徒に罪はなく、全部われわれ大人の責任ですと発言したらしい。ところが、そのすぐ後に、映像を撮った部員を脅迫する音声があることが発覚した。まったくしょうがないなあ。会社でもそうだが、こうしたパワハラはなかなかなくならない。多分全体的には減っているとは思うんだが。

 そうしたことの傍証が、ロッテの佐々木君が、あわやの2試合連続完全試合をしようかというとき、井口監督が8回で降板させたことだ。これについては大方が好意的で、本人のことを思えば代えるのが正しいという意見が多かった。僕もそうだ。そして、これを見る限り、日本のスポーツに対する考え方もだいぶ変わってきたなあと思うよね。しかし、ぼくはちょっと懐疑的。

 これって、すでに直近で一回やってるからそう思えるんじゃないの? もし初めてだったら、あそこで代えるなんて言語道断とか言う奴がすごく増えそうだ。

 かつて佐々木君が高校時代、甲子園のかかった大事な試合に、監督は連投中の彼を投げさせなかった。当時、世間では、監督の英断をたたえる声もあったけど、学校には抗議の電話が殺到。結局この監督は学校にいられなくなったらしい。地元の人が多かっただろうが、彼の将来よりも、目の前の甲子園のほうが大事だと考える人も少なくないのである。これはまだ3,4年前の話。それで世の中がすごく変わるかは疑わしい。

 佐々木君の例では、このまともな指導者を学校は守らなかったということになるが、一方の九州のその高校では学校側の動きはひじょうに怪しかった。まあ今回は証拠がそろっているので、学校もかばい立てできないだろうがね。

 北は北海道にトンデモな社長、南は九州にトンデモな監督。そしてかの国にはトンデモな国家元首がいる。時代は進んでいるはずなのに、人間は変わりないのか。最近ではプーチンは異世界アニメによく出てくる魔王のような存在だと思えてきた。はたしてこの大魔王を討伐する勇者はいるのだろうか。辺境には大魔王を崇め呼応する小魔王もいるし。

 さて今週は天皇賞だ。これはチョー堅そう。⑱ディープボンドと⑯タイトルホルダー。この2頭の馬連と3連複か3連単。相手筆頭は⑦テーオーロイヤル。ちょっと狂って①アイアンバローズ④ユーキャンスマイル⑨ヒートオンビートまでか。

 そうえいえば、気がつけばゴールデンウィーク。去年のことは覚えてないが、たぶん同じように引きこもりだな。 

最初に戻る