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アジアの怪物

能登の方々に早く安全と安心な日々が訪れますように。

 昨日ニュース特集で、珠洲市のかつての原発建設予定地の映像が流れたが、そこは最大震度7で、一帯が隆起していた。もし原発があったら只では住まなかっただろう。志賀原発では最悪の被害は免れたようだが、ただ運が良かっただけのとことと思える。このところの運転停止の中で、早く再稼働してくれないかと思っていた志賀の町民も、いまでは廃炉にした方がいいんじゃないかとカメラに語っていた。

 1989年頃、市民の声が真っ二つに分かれていた珠洲市では、当時電力会社が必死の懐柔策を巡らせていたようだが、そのパンフレットの宣伝文句には「地震が来てもまったく心配要りません」との大きな標記があった。まったく何の根拠もないことをよく言っていたもんだと思う。当時の耐震性は基本400ガルのはずだし。でもまあ、珠洲市の人々は甘言にだまされなかったと言うべきか、要するに、カネよりも他に大事なものがあるという意識が高かったということか。そういうふうに、外からのものに依存せず、自分たちで何とかしていくという姿勢が大事だな。珠洲市は、今回大被害を被ったが、カキの養殖でも有名となっていた。

 昔行ったことがあるから知ってるけど、城崎温泉のように、あれほど地の利が悪いにもかかわらず、今や外国人観光客で大賑わいをしているところもあるわけで、そこには何に頼ることもなく、自分たちの力で復興を成し遂げるしかないという地元民の強い意志がある。これは草津温泉も同様。熱海もそうだ。

 もし珠洲市が当時甘い誘惑に乗っていたら、今頃は福島原発の再現となっていたかもしれないのだ。そうしたら今頃能登一帯は無人になっているわけである。妙な言い方になるが、電力会社は原発に反対した珠洲市民に感謝しなくてはならないだろう。

 さて昨夜はアジア杯バーレーン戦があった。苦戦続きの日本だがここでは力の差を見せて快勝。とくに後半出場の三苫はアジアではもはや「怪物」級であることがよくわかる。そして、あいかわらずの森保の浅野びいきには参る。浅野は二回あった絶対的な決定機をミスした。頼むから、もう使わないでくれ。選手の力の見極めが、アジアしか知らない森保にはわからないみたいね。と言うよりも、結局、広島子飼いの浅野が可愛くてしかたないんだろう。そういうのもやめなさい。

 昨日は唯一のJリーグ選手、右SBの毎熊がいい仕事をしたようだが、それもアジア予選だからだと思うぞ。代表のレベルに慣れてきたのは認めるが、過信をしてはいけない。

 そして上田はいよいよ本物になりつつある。昨日の失点、例によってGK鈴木彩艶が糾弾されているけど、あれは皮肉なことに、上田のヘディングがすごいからボールに届いちゃうんだよね。彩艶には気の毒な失点だった。しかし、この上田もアジアではすごいけど、世界レベルではまだまだかな。もう一皮むけないとな。しかし、富安、久保、遠藤、三苫、こういう中心があるのが心強い。もうひとつの中心であるべき伊東だが、刑事告訴されてるらしいから、当面ダメだろう。

 土曜はイラン戦。日本にとって一番の難敵ではないのか。ここに勝てば優勝の確率はぐんと上がる。三苫をどれくらいの時間使えるのか、勝敗の行方はそこじゃないのか。そして、旗手の負傷は痛いな。

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