何ともさえない日々が続いているが、今日は珍しく奄美のＫ氏より仕事場に電話があった。いったい何事かと思ったら、部屋を整理してたら昔の珍しい写真（学生時代）が出てきたので、それをＬＩＮＥで送ったのだが一向に反応がないので僕の身に何かあったのではと心配になったとのことだった。ＰＣはそうでもないが、スマホのメールとかＬＩＮＥにかんしてはマメにチェックしないんでね。

　で、見てみると、スキー場で2人で写っているものだった。これは学生時代だろうな。もう５０年近くは前のものだ。２人とも痩せてるし、髪の毛が長い。確かにこれは珍品と言って過言ではない。送りたくなるのもよく分かる。反応がないと心配するのもよくわかる。

　もっとも僕は自分の写真というのはひとつも持っていない。学校関係のアルバムとかも廃棄しているので、まったくない。そもそも写真を撮ることもひじょうに珍しいのだ。あんまり好きじゃないんだよね、もともと。いわゆる同窓会なんてのも、人生で１回くらいしか行ってないし。何というか、個人的なことで昔を懐かしむというのがどうもね､という感じなのである。

　でも世の中の人は大半がそうじゃない。だから、「想い出のアルバム」なんてのをプレゼントされるとグッときちゃって、次期開催には日本に投票しちゃおうかなという気分にさせられるのだろう。現在は金沢のアホ知事がとんでもない事実をしゃべっちゃったね。これ、どの程度追求されるんだろう？　ＩＯＣの大半の委員はこの買収を受けたとみていいだろうから、バッハ会長に倣って口をつぐむだろう。だから、世界的には難しいかも。せめて日本のあのときの連中（首相、都知事、ＪＯＣ）を懲らしめてはくれまいか。

　

　さてこのところさえないのは、訃報が相次いだからでもある。先週はそれで二晩ほとんど眠れなくなってしまった。

　九州のＭ先生は今年の夏に亡くなったのだが、喪中の知らせでわかった。僕よりも１０歳上。その年代にもかかわらず自由な精神の持ち主だった。若い頃九大の紀要をを読んでいたら、何とも自由にものを言っている人がいるなあと、会う前から好印象だった。その後改革中の学会の理事に激推しして、Ｍ先生が理事となって東京で初めて会ったときに、その帰りには２人で飲んでいた。業界のメインストリームになじめない同士だからか、すぐに意気投合したなあ。

　太宰府のご自宅でバーキューパーティに招かれたのも忘れられない。舗装も途切れた山のてっぺんにある家で、バーベキュー用のウッドデッキがあり、食べかすは外の林に投げ捨てるという破天荒なバーベキューだった。「いいの、いいの。周りは全部うちの土地だから」「そのまま腐るか、タヌキが食べるから」と豪快だった。人が亡くなると、さすがにいろんなことを思い出すよね。ああ、２人で本を出しましょうかという話もあったなあ。その後大学関係から疎遠になっていったので実現しなかったけど。この１０年は会ってなかったねえ。合掌。

　まあ悪くないこともあるよね。血液検査のＰＳＡ（前立腺ガン関連）であるが、この値が４を越えるとガンの確率３０％と言われる。昔、４を越えて阿鼻叫喚の生検を行い、結果セーフ。しかし、その後もＰＳＡの値は下がらず、そのうち６になり、今年の初めには１０となっていた。そこで薬を１種類増やして半年が経った。で、先日の値は何と３､８に降下。主治医に言わせると、ＰＳＡの値がこうやって増減するのはガンではない証拠と言っていい、ですと。なるほどそうなんだとちょっと安心。１ヶ月後くらいに全身造影剤検査のＰＥＴをやるが、ここで何事もなければさらに安心となる。

　日本のサッカーが強いのも､何というか、心の平穏を招くことのひとつだ。今の日本は世界の強豪と言っていいが、自分が生きている間にこんなことになるとは、今もちょっと信じられない気持ちである。

　今のうちにフランスとの試合を観たいものだ。Ｗ杯に行っても、そういう国とやれるとは限らないからねえ。来年の夏、ヨーロッパ遠征して、フランス、イングランド、ベルギーあたりと強化試合を組んで欲しいなあ。日本代表はほとんどヨーロッパにいるわけだから負担も少ないし。

　日本が急速に強くなった要因のひとつに、ＤＦの吉田がいなくなったことがある。吉田がいるうちは最終ラインがダダ漏れって感じだったもんね。ロングボールを蹴るとほぼほぼ相手ボールになってたし。でも、キャプテンであったから外せない部分があった。これが代表からいなくなって、富安と板倉のＣＢは歴代最強、守備が本当に締まったよね。

　実は女子のなでしこジャパンにもこれと同じ問題がある。ＤＦの熊谷である。これが最終ラインにいると、足の速い相手ＦＷにだいたいちぎられてしまうのだ。池田監督もこれには頭を抱えているようで、最近ではちょくちょく熊谷を一列前に持ってきて、最終ラインを固める布陣を取っている。しかし、熊谷のボランチはまったく機能せず、熊谷がボランチをやっている間は点がとれない。

　結論から言えば、熊谷を使わなければいいのだが、何といってもあのＷ杯優勝メンバー唯一の生き残り。彼女のＰＫで優勝が決まった立役者。ジャパンの（象徴的な）キャプテンであり、最年長、監督としてはずすことがはずすことができない存在なのだ。厄介だねえ。実質的なキャプテン、中心は長谷川であることは自明なのだから、監督の英断を期待したいものだが。

　さて、ずっと競馬の予想をやってなかったな。今週はジャパンカップだ。本命は当然世界一の馬②イクイノックス。相手は①リバティアイランド⑰スターズオンアイス⑤ドウデュース⑧パンサラッサの４頭かな。①⑰強め。