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自然の生業

 先週、虫除けグッズの「おにやんま君」の話をしてから、さらに調べてみると、YouTubeでは世の好事家がいくつか実証実験をしている。それによれば、おにやんま君の虫除け効果はかなり抜群のようだ。やはりオニヤンマは虫世界の頂点にあって、小さな羽虫はもちろん、アブや蜂さえも捕食するということだ。6月頃最初に着用したときに「大きなアブが寄ってきたが、おにやんま君を見てあわてて逃げていった」と僕は報告したのだが、あまりに主観的な表現だったから失笑を買ったのだった。しかし、どうも僕の印象は正しかったらしい。

 今週には予告通り姉妹品の「あかねちゃん」が家に到着。おにやんま君よりも一回り小さいアキアカネの模型で、対象は小さな羽虫で、蚊やハエを追っ払ってくれるようだ。

 おにやんまグッズは話題沸騰ということでバカ売れしているらしいが、何より自然生態学的な道理を踏まえているのが面白い。こういう発想は過去の虫除けにはなかった。もうアイデアの勝利。イグノーベルくらい獲ってもいいんじゃないか。今後は全世界的なヒット商品になっていくような気がする。何でも4つくらいの小さな会社が共同で開発したらしいが、そうなればすごいサクセスだな。

 さて、自然生態的なことと言えば、僕個人のことだが、最近はどうもよろしくない状態ではある。そんなに深刻と言うほどではないのだが。

 2年半前に喉頭の全摘手術を受けた後、僕の身体は、新しくできた気管孔を傷痕と認識して、これを塞ごう塞ごうとしていたことはここでも述べた。これを塞がれると窒息してしまうのである。皮肉なことに、生物が生きるための自然の反応(本能)が、自らの命に危険を及ぼすというパラドクス。手術によってできた新しい孔を、これも自分の一部なんだなと身体が受け入れるまでに1年以上かかった。そして気管孔が狭まることはなくなった。

 その安定した状態を待ってのシャント手術。気道と食道との間に孔を開けて弁を装着し、その開閉によって音を出す仕組みである。これによって話すことが可能になり、僕の生活はかなり改善されたことは周知であろう。また、チューブによって強力に接着されているので、最初の手術のように穴を塞ごうという動きもなかった。

 それはとってもいいことなのだが、そこから一年経ってはっきりとわかったことがある。それは、話せるようになって前よりもアクティブになったわけだが、それによって僕の気管孔,シャント孔は、僕の身体からすれば、酷使されるということになり、身体はそれの事後処理、治癒に追われるのである。

 簡単に言うと、話せば話すほどシャント孔に痰が発生し、動けば動くほど元の気管孔に痰が発生する。ゴルフをして、夜みんなでワイワイと飲むなんてのは最悪の行為であるようだ。普通の呼吸じゃないし、普通の発声ではないからねえ。ダメージが大きいんだろうなあ。

 前のように命の危険まではないのだが、そうした夜はだいたい呼吸が困難になる。先日は、池にはまった夢を見た。池の底で動けなくなって、このままでは死んじゃうと思ったのだが、不思議なことにわずかばかり息ができるのである。なんでだろう、でも、苦しいけどこれなら死ぬことはないなと思っていたら目が覚めた。睡眠時、厳しい呼吸困難に陥ってそんな夢を見たのだ。

 日常的には、誰ともほとんど話さず、体も動かさないでいれば、あまり痰は出ない。まったく出ないということではないが、呼吸が困難になるほどではない。でも、誰かと酒を飲んだり、体を動かすのは大事だよねえ。まあ何にもしないことも大丈夫な、ぐうたらな人間ではあるけど、定期的にそういう楽しみがないと生きている気がしないし。こんな状態だから、ゴルフなんかも(特に後半)まるでダメダメになってしまったが、やっぱりやりたいしねえ。

 またもや新たなパラドクスというわけなのである。これも身体が受け入れるまでのプロセスに過ぎないのかもしれないのだが、こっちはどうも違うような気がする。まあ、話せるようになった代償として、自分が受け入れていくしかない感じである。

 さて日曜日は久しぶりのGⅠスプリンターズステークスだ。最近競馬はさっぱりで、あまり熱心にもやっていない。なんか自信もないしね。ということで、このレースも大きく幅を獲って6頭、①ナムラクレア②テイエムスパーダ③ピクシーナイト⑥ママコチャ⑨アグリ⑬ジャスパークローネの3連複ボックス。人気薄ピクシーナイトの単勝、馬単もいいかも。

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