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粗い証拠

 安倍派の一掃を見ていると、こんなに簡単に事が運ぶんだと拍子抜けである。逆に言えば、かの人が存命中には、どれほど検察に圧力がかかっていたのかがよく分かるというものだ。何しろ検察の人事まで握っていたからなあ。その親分を見ていて、そうか、何をやっても捕まらないんだと学習してしまった子分たち、あの嫌ぁな顔ぶれを当面見ないで済むのはありがたいことだ。

 それからマスコミは「裏金」問題と言うが、そういう表現はやはり矮小化していないか? 要するに、裏金をつくって「私腹を肥やしている」ところに焦点を当てて欲しいよね。そして彼らの私腹の肥やし方はパーティだけじゃない。もっといろんなルートがあるはずだ。そっちにもどんどんメスを入れて欲しいね。検察は、森友でも、加計でも何もできなかったし、しなかったんだから、あの赤木さんの無念を思うと、僕はこんなもんじゃ許したくないね。

 一方であらぬ疑いをかけられて窮地に追い込まれる場合もある。先月、草津町長による性被害裁判が結審。女性町議による「性被害」の訴えは虚偽であったことがわかった。この事件については僕も反省しなければならない。ニュースになったとき、女性が実名で訴えるのだから真実に違いないと思い込んでしまった。”#ME T00”運動が華やかなりし頃でもあったからか、この事件は世界でも取り上げられ、世界のメディアから町長は非難された。

 しかし、この女性町議がかなり怪しい人物であること、そしてこの町長は寂れていた草津の町を見事に再生した有能なリーダーであることが分かってきた。町議のほうは、かつて町民の要望書を廃棄しようとして議会から懲罰を受けたこともある。今回の訴えも、調べてみると到底事実とは思えない内容であり、証拠として提出した録音データのどこにも証拠と思われる会話など存在していなかったのである。

 しかしながら、人々の思い込みというのは恐ろしい。そうしたことを検証する前から、そうしたことがあったに違いないと思ってしまうのである。この僕もそうだった。ひじょうに申し訳ない気持ちである。今後はほんとうに気をつけないといけないなと思う。よく考えれば、女子高校生のオヤジ狩りに近い痴漢でっち上げなんてのもあったしね。まあ、「支援の会」ほどひどくはないけど。

 実は、先月ガソリンスタンドのガソリンの値段を見て前よりも随分安くなってるなと思ったのだった。それを言うと、同行者はすかさず政府の補助金が出ているからと教えてくれたのだが、その補助金をことを知らなかった。えー、なんでそんなこと知らなかったのかなあと、ちょっと落ち込んだ。そういうことを自分が知らないことにガックリというか。で、おそらく車を廃棄してからは、こうしたことに興味や関心が行かなくなっているんだろうなと思ったのである。

 偏った人間というのは、結局情報が偏っている人間であろうと僕は思っている。僕はできるだけ偏らないようにしようと思っているわけだが、なかなか難しいね。でもその努力、注意を怠ってはいけないな。草津の町長さんは、経歴など見ても、マスコミとの受け答えを見ても、すごい人物だと分かる。国会の赤じゅうたんを踏んでいる連中に爪の垢を煎じて飲ませたいもんだ。この人は会見で「今回の裁判の結果により、他に性被害に遭っている人が声を上げづらくなることを懸念します」と述べた。その女性町議とそれを熱烈に支援する会からどれほど傷つけられただろうと思うが、それに対する恨みや泣き言、嫌みもない。余裕だよね。正義を信じて疑わない強さとでもいうのかなあ。政治家というとどうにもならない連中ばかりとも思うが、中にはこういう人もいるんだよねえ。

 ちなみに虚偽の訴えをした町議は新井祥子という名だ。これを「あらいしょうこ」から変換しようとすると「粗い証拠」と出るからお笑いである。

 今週は朝日杯FS。あまり学習していないのだが、③ジャンマルマンタル、⑥セットアップ、⑰シュトラウスの馬単ボックス中心。この3頭から2頭くらいまでの三連複と三連単。

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