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北陸の恵み

 日本海側はすごい雪だということで、あんなに高温だったのがあっという間に厳寒となってしまった。10日前には金沢と富山に行っていたのだが、もちろん雪などはなく、東京と変わらない暖かさだったのにね。ちなみに、昔と違って、北陸新幹線で行けばひじょうに近い。富山までは京都、金沢は大阪というくらいの時間である。

 石川県も富山県も行ったことはあるが、県庁所在地には行ってない。金沢も富山も駅に降り立ったのは初めてだが、やっぱりなかなかいいところだね。寒くもないので、どちらの街も1日で2万歩近く歩いたんじゃないか。

 金沢では、金沢城が印象深い。天守閣こそないが、加賀百万石の城はやはり立派である。しかし、何というか戦うための城という感じはしない。優しいというか、穏やかというか。ここらあたりじゃ前田家に逆らうとこもないし。スケールから言ったら熊本城くらいかなと思うのだが、熊本城がいかにも戦うための城というのに対してこちらは安泰な感じである。

 

 一方で富山城はひじょうに小さく見栄えがしない。新幹線なら20分くらいだが、加賀に比べると越中はいかにも小国であり、つねに武田や上杉あたりから攻め立てられていたのもよくわかる。歴史的な遺産で言うと、富山市内の北前船の廻船問屋街がいい。蝦夷からの海産物をおもに大阪に運ぶための北前船だが、富山にも寄港し、ここで多くの海産物が貯蔵されたのだろう。倉庫兼店舗の大きな建物が立ち並ぶ。ここには市内を縦横に巡る路面電車で行ける。この路面電車が充実しているからか、富山市内ではタクシーはあまり走っていない。

 食べ物はとてもいいね。今回、一番感動したのは金沢の治部煮だ。治部煮は2,3回食べたことがあったが、今回はちょっといい店にいったせいか、これぞ本物という味に出会った。世の中にこれほど滋味あふれるものがあるだろうか。世界中の人が一斉に治部煮を食べれば、一気に平和が訪れるような気がしないでもない。

 富山では「富山湾寿司」がいい。富山湾で獲れたものだけを使う寿司だ。僕が食べたのは10貫ほどだったが、そこにマグロがないのがいい。もっとも夏になるとマグロも獲れるらしいが。僕としてはホタルイカ(沖漬け)の軍艦が特に良かったかな。そして富山湾と言えば白エビ、そしてブリ等々。まさに富山をいただくという感じである。

 前に関西で「江戸前寿司」とあるので笑ってしまったことがあるが、あれは本来「江戸前」、つまり東京湾で獲れるものを使うから「江戸前寿司」と言うわけなんでね。関西で使うのはヘン。そういう理を知らないんだろうね。そういえば、最近は青柳がないねえ。あんまり獲れないのか? 「バカ貝」というくらいのもので、昔はバカみたいに獲れたはずなんだけど。ちなみに千葉の青柳でたくさん獲れるから「アオヤギ」と言われる。ま、とにかく、マグロやサーモンなんか使うのは実は「江戸前寿司」ではない。

 ま、そんなに堅いこと言わなくてもいいんだけど、「富山湾寿司」は、天然の生け簀と呼ばれる富山湾を誇りにして、そこをきちんと守っているところが好感が持てるね。太平洋側でこれに匹敵するのは「江戸前」ではなくて、相模湾や駿河湾だろう。江戸前よりもさらに魚種が豊富、マグロ、鰹、金目鯛、シイラだって獲れる。尾長鯛なんてのもすごく美味い。春には桜エビだってあるし。そのうち「湘南寿司」とか「駿河寿司」とか名乗りを上げないものか。

 今回残念だったのは、楽しみにしていた白エビの天ぷらだ。帰りがけに寄った店は揚げ方が下手なせいか、まったくダメ。実11月に京都に行った帰りに、新幹線待ちでいつも飲んで帰る寿司屋の白エビは最高だったのだ。これは二回おかわりしてしまったほどだった。

 そのリベンジとして、お土産に白エビせんべいの高いやつ(プレミアム)を購入。これは結構美味い。あの白エビの天ぷらほどじゃないが。それと北陸一帯で売られている「YUKIZURI」というお菓子。有名なパテシェが開発したらしいが、個人的には全国のお菓子の中でも最上位に入るのではないか、という評価を与えよう。で、ネットでまた注文したので来週にはTCCに届くだろう。

 さて、TCCは今日は忘年会である。3年ぶりか? 僕の場合は、忘年会が終われば、あとは恒例のPUSHIM年末ライブが27日。今年はビルボード横浜だ。このライブでは必ず昭和の歌謡曲を一曲歌うが、今年は間違いなく笠置シズ子でしょ。

 さてそして日曜は有馬記念だ。イクイノックスが引退して絶対の馬はいないが、やはり⑩ジャスティンパレスが安定の最有力か。後は絞るのが難しいね。⑥ディープボンドが人気なければ、これとの三連複か。

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