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菅野所長のエッセイ:正月の鐘

あけましておめでとうございます。

とは言え、もはや正月気分は消え去り、誰もがいつもの日常にかえっていることだろう。僕はだいたい遊んでいたが、今週、初出勤の日は体調が思わしくなく、情けないけど休んでのスタートとなってしまった。その前日まではむしろ体調管理がうまくいったと思っていたのに、どうもよくわからない。
年末に宮崎に行ってきたのだが、やはり外国人が少ない感じがする。九州の観光は近年韓国からがひじょうに多いのだが、関係悪化により、それがほとんど来ない。大分県などは60%が韓国人。それがほぼゼロなのだからたいへんな打撃だ。結局、いくら人気があると言っても、依存している状態というのはひじょうに危険なのだな。
ここから思うに、観光でもっと稼ごうという国の姿勢もどうかなと思う。とくにカジノだな。アホな議員が逮捕されたので、横浜あたりは市民の反対がより強くなっている。当たり前だ。そもそも反対のほうが多いんだから。
観光では国は立て直せない。ギリシャみたいになりたいのか。かつて観光に依存していた向きがある函館は、イカ漁以外に生産手段をもたず、そのイカ漁が不漁となってたいへんなことになった。観光で楽をしているうちに、公務員が増えすぎたのも大きな要因だっただろう。
今は中国の富裕層狙いなのだろうが、韓国の例のように、いつでも関係悪化する可能性が予測できるではないか。IRは中国依存になるのが必定、これは怖いね。この立案自体が博打なんだよね。
年末年始、僕自身はのんびりとしていたのだが、世間的には、ゴーンの日本脱出があったり、イランとアメリカであわやの緊張が走ったり、あるいは、新年になって、退職代行の会社に依頼が殺到しているという話も聞く。とても慌ただしい感じである。
ゴーンの記者会見を聞いていると、泥棒にも三分の理というような感じで、日本の司法の欠陥を突いているところもあってそれには賛同できる。取り調べに弁護人が同席できないのはやはり不当であると僕は思うね。
まあしかし、世界も冷ややかに見てるんじゃないの。出すと言ってた政治家の名前も出なかったし。その辺が出て、それがほんとなら、「仕組まれた」という見解もあり得るがねえ。もっともクーデターはクーデター。それはゴーンの言うとおり。でも、別にそれ自体は悪いことではない。ただ、当時後継となった西川社長も、ゴーンと同じようなことをしてて退任に追い込まれたわけで、同じ穴の狢の争いとも言える。
困っているのはレバノン政府だろう。世界には引き渡しをしない国が3つあるそうで、レバノンもその一つ、困ったことにゴーンの故郷でもある。出国禁止にして守る姿勢を見せたが、国情もあり、助けてもメリットはなかったのではないか。
それにしても、楽器の箱に隠れて脱出したというのはまるで映画だな。滅多にない珍事件だ。次にやるときはぜひとも大きな鐘の中に隠れて欲しいものだ。鐘の中から「ゴ~ン」が登場すると思うととても楽しい。

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