菅野所長のエッセイ:情報疲れ

 人質問題は思ったよりも長期化してるなあ。しかし、交換要求はまだ希望がある。でも、ヨルダンのパイロットが生きているのかは定かではないし。

 とにかく、政府がどのような交渉のしかたをしているのかだが、けっこう張り切ってやっているように見える。まあ、政権としてはどう転んでも悪くはない。助かれば、国民は喜んで支持率はアップするし、助からなければ、「世界はこんなに危険だ。だから、憲法を変えなくてはいけない」と主張できるし。
こういう出来事で誰が得をするのかを考えると、やはり未必の故意と言うべきではないかと僕は思うのである。「テロには屈しない」なんて言ってたのもあっさり変えるしね。ま、そのへんは誰でもわかることだろうが。

 そもそも「テロには屈しない」というのは当たり前であって、それは「屈するべきでない」という意味で、誰でもそう思うことなのだ。アメリカやイギリスも「屈しない」「交渉しない」とは言うが、水面下ではいろいろとやるのであってね。実は建前に過ぎない。そんなことを声高に言っても何にもならないのだ。

 暗い夜道で強盗にあって、ナイフや銃を突きつけられたら財布を渡すしかない。それは恥ずかしいことではない。許されるなら、せめて現金だけにしてくれとか交渉することもできる。イスラム国に2億ドルやるくらいなら、ヨルダンにあげるほうがいい。あちらの国の事情もなかなか複雑だから、日本の都合のいいようにするには何パターンかの「交換」が必要となるだろう。

 どういう結果になるにせよ、その後のパフォーマンスに気をつけないとな。そもそも、危険だとわかっているのなら暗い夜道を歩かないようにするのが常識だが、わざわざ挑発に出かけるような人は国家にとって危険な人物と言わざるをえないのでないか。
 何だか情報を追うのにも疲れてきてしまって、僕としてはその後のことに頭が切り替わりつつあるね。結局首相のパフォーマンスに巻き込まれてしまった感じだ。

 というわけで、最近は自分の仕事に集中しようとしているが、どうも思うようには進まない。推敲に次ぐ推敲で。でも、何とかしないとな。せっかく時間がわりと空いているのだから、2月中には100枚分くらい書いて格好をつけたいと思っているのだ。
 今年の冬は、いまのところだが、いつもに比べて調子がいいような気がする。夜もまあ眠れるし。全体的に暖冬なのが好影響なのかも。ああ、それと年末年始に完全に閉じこもっていたのが良かったような気もするなあ。やっぱり休みの日は生産的なことはしないことだな。と思ったが、明日は仕事でここに来なくてはいけないのだった。いつもより朝が早いのが心配である。

 

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