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菅野所長のエッセイ:専門家を疑え

やはり休みが長いのは難しい。
 そもそも今年のGWはどこにも行かないのが正解だったのではないか? 天気悪かったしねえ。僕のゴルフも一日はキャンセルで、あとは雨中のプレイだったし。土日の競馬ではたっぷりと負けるしで。ま、それは自分がダメ人間であるからしかたないのだが、それでも生活リズムは相当崩れた。で、今週は前半がつらかった。

 とくに夜中のNHKスペシャルで「新型うつ」を観てしまったのがよくなかった。再放送なんだろうが。とにかく、その後いろいろ考えて眠れなくなってしまった。ま、悪い番組というわけではないのだが、唯一専門家として登場の精神科医斎藤環が、新型うつもうつ病などと言うものだから、やっぱり医師の世界ってやつはとがっくりくる。司会の江川詔子や他の出演者はみな、これは病気と言えるのか?なのだが、専門家がそういうものだからそれにはゲストたちは疑問を発することができない。

 しかし、番組全体のトーンは、病気としてではなく、コミュニケーションの問題としてとらえている。それは至極健全な見方であって、うつ病と違い多くの人が自分の日常の中に「新型うつ」と目される人との接点があるからだろう。僕は当初からこれをうつ病とするのは間違っていると言っているが、まあメタボと同じで、何でも病気にしてしまうことで自分たちの権益を拡大する意向が見える。「新型うつ」には薬が効かないしね。
 そもそもSSRIが出た頃から、これが効いた事例など僕はほとんど見たことがない。ここへきてようやく抗うつ薬の効果への疑問と見直しが急だ。数年前まで、有無を言わせぬほどのファーストチョイスだったパキシルはあっという間に姿を消していく。なんか、いったいどうなっているだ? とは思うが、まあいつも同じようなことが繰り返されているだけか。うつ病はすべて遺伝によるもので環境要素などないと精神科医が断言していた時代があって、僕は同意できなかったのであるが、たぶんそれは患者さんの話を聞く時間が余りに短いからだと思う。うつ(に限らず)にかんしてまだまだ医師たちは理解不足と言えるだろう。
 斎藤さんにしても、もしかしたら本音は違うのかもしれないが、少なくともメディアではああ言わざるを得ないのかもしれない。それもまた医師界のしがらみというやつなのか。しがらみのない僕は自由に何でも言えるな。

 しかし、これは政府や電力会社が発表するデータを誰も信用しないという構図とちょっと似ている。この番組がつくりとして健全だと思ったのは、医師の見解ではなく、一般的に当たり前の感覚で「新型うつ」に取り組む姿勢が見られたところである。あっ、しかし番組の再現ドラマに出てきた臨床心理士というのは、あまりに現実離れというか、トンデモ心理士だった。さすがにああいう心理士はいないですよと言っておきたいが、ああいうのが誤解を生むもとになっているんだろうなあ。
 
 今週、熊本からスイカが届いた。もうそんな季節か。Mさん、いつもありがとうございます。さっそくいただいたが、こんな季節なのにすでに美味しい。お取り寄せしている人も多いらしいね。やっぱりスイカは熊本、熊本が日本一!
と、社交辞令含有量10%ほどで言わせてもらいましょう。これを差し引いても、日本一だ。

 日曜は牝馬のGⅠヴィクトリアマイル。有力馬は多いが、調教を観て大いに心動かされたのが⑦アパパネだ。近走不調だが、実力場の復活に賭けてみようか。相手は⑭オールザットジャズ、①マルセリーマ、⑫ホエールキャプチャ。人気サイドではあるが。

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