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菅野所長のエッセイ:夏日、夏目(暑気払い合併エッセイ)

 先週は、早々に書いていたのにアップするのを忘れてしまいました。
やはり暑さのせいだろうか、原稿の督促メールも今週二本。どっちもとっくに書いてあるのに送信を忘れていた。いかんなあ。
 しかし、こういう灼熱の中で仕事するのがそもそも間違っている。水曜、出かける用事があり、一番暑い頃に外出したが、もうとんでもない感じ。歩くだけで身体がおかしくなるぜ。

で、今回は先週のと合併させちゃおうと思う。

 

 とにかく睡眠が問題ですな。
 この頃は、暑いから眠れないというよりも、その前にエアコンで身体が冷えてしまうようで、それが寝つきの悪さにつながっている感じである。寝る前には、何となくほんわかとした温かさが必要な気がするが、早めにエアコンを止めれて備えればいいのか、そういうコツがよくわからない。多分わかった頃には夏が終わり、そしてまた来年の夏には忘れているのだろう。人生はそういったことの繰り返しだ。

 と言っているうちに、本当にコツがわかってきている。最近の僕の夜の過ごし方は、居間にいる間はエアコンと換気扇を使い、寝る前にそれを切り、今度は寝室のエアコンを1時間で切る設定にして、扇風機を4時間後に切れるようにしてベッドに横になる。扇風機は直接身体に当てないように。
 見事なローテーションである。先発、中継ぎ、押さえが固定され、それぞれが自分の役割を立派に果たしている。で、考えるに、こうやって信頼できるローテーションが確立したにもかかわらず、故障者が出たらもう大変なことだと。田中を始め故障者続出のヤンキースの監督の気持ちがよくわかるね。

 W杯がとうに終わり、ツール・ド・フランスも終わったので、楽しいことが減ってしまったが、しかし、睡眠の上ではプラスに働くのは間違いない。夜に興奮しないもんな。

 さて、ツール・ド・フランスの最終日、第21ステージは、パリの郊外から始まりパリのど真ん中をゴールとする。最後は、シャンゼリゼを中心に凱旋門を3~4回くらい周回するレース。それまでほとんどフランスの田園や山岳を回ってきたのだが、観客が街中にあふれ、お祭り騒ぎの派手なレースである。(お祭りと言えば、総合優勝も決まったチーム・アスタナは、スタートの後には走りながらシャンパンで乾杯していた)。
 もちろんここは平坦、スプリンターの見せ場で、今大会で強さを見せつけているキッテル(ジャイアント・シマノ)がまた競り勝った。これで3回か4回のステージ優勝だ。総合はもちろん、ニーバリ(チーム・アスタナ)

 このレースで、シャンゼリゼ通りでピノーという有力選手が落車する出来事があった。その情報は、アシスト車(各チームは屋根に自転車を何台も積んだ車を走らせ、パンクなどの事故に備える)から伝えられるのだが、それを知った選手が先頭に行き、ペースを落とすように伝言する。初心者の僕は知らなかったが、これがロードレースのマナーのひとつであるらしい。落車といった不運で有力選手が戦えないのはフェアでないという考えなのだろう。そして、ピノーがメイン集団に追いついた時点でまた真剣勝負が再開された。

 これはすごいことだな。もちろん、こういう事故があったにしても残り距離がわずかな場合には見捨てられるのだが、しかし、全体の基調はただ勝てばいいというものではないというわけである。ただ、近年はこうしたマナーを無視する若い選手がいるということで、ベテランは嘆かわしく思っているともいう。
 今回、初めて中国の選手が参加しているが、こういうスピリッツを学ばせるには絶好の場ではないだろうか。現在自転車界では、ある意味自転車王国であり、経済大国である中国のさらなる参画が期待されている。中国から選手が輩出され、ロードレースを視聴する人が増えれば、これはひじょうにいい教育機会になるかもしれない。
 そもそもこういった感覚はアジアには希薄だ。中国、韓国、そして日本もだが、欧米に比べれば超現実主義である。かたちや数字、目に見えるものしか信じない傾向が強い。そして勝ちさえすればいいと。中国、韓国などは徹底している。

 日本はどうしても中途半端だ。マナーにかんしてはおおよそいいが、今度は勝利への執念というか、国を背負うことの意味が薄いような気がする。女子ゴルフの国別対抗戦が終わったのだが、日本は3日目までポイント一位。最終日は各国4人での個人戦で、最初に負けた横峰さくらがへらへら笑い、敗戦インタビューでも笑うのを見て脱力した。前日、韓国選手が敗れた姿とはまったく対照的だった。

 で、ちょっと考えたのは、日本人は戦うということには向いていない国民、民族なのであろうと。それならば、負けるにしてもどう負けるかを考えていったほうがいいのではないか。たとえば、サッカーだが、とにかく汚いプレーは絶対にしないとか。サッカーの世界では”マリーシア”という言葉があって、これは狡猾なとかずる賢いといった意味で、日本には足りないと言われているのだが、そんな苦手なことは身につけることはないと。つねにフェアプレーで世界の尊敬を集めると、そういうのがいいんじゃないのか。実際、試合に負けても席の掃除をして帰る日本サポーターは世界中で驚異の目で見られたし。

 経済的な面で言っても、政治的な駆け引きなどではなく、世界が認めるモノを造ったり、世に送り出してきたから大国になったのである。カジノとか金融的な操作でそうなったわけじゃない。最近、ホンダが開発した小型ジェット機が世界中からオファーが来ているという。いい兆候である。ただひたすら愚直にまじめにやっていくことが日本人には合っている、そうすればふつうに世界をリードできるだけの力がある。それを邪魔しているのが、財界、政界といった、勝てばいいとだけ考える連中なのだと思う。しかも私欲がベースだし。日本人の良さはどこに行ったんだ。

 ブエルタ・ア・エスパーニャが始まるまであと2週間か。何も面白くないなと思っていたが、ケーブルの番組を覗いてみたら「夏目友人帳」というアニメに出会った。前から書店の本棚で見かけてそのタイトルが気にかかっていた。でも、少女マンガの白泉社だし、女子高校生の人間関係でも描かれているんだろうと高をくくっていたのだが、中身はまったく違った。
 主人公は高校生の男子、夏目。彼と妖怪との交流というか、すったもんだというか、いろいろなことが展開される話なのである。もうこれが素晴らしいできで、一話を観るたびに僕は涙を流してしまう。
 これはもうディズニーもジブリも、イーストウッドも及ばないな。「陰陽師」をベースに「犬夜叉」と「子鹿物語」と「となりのトトロ」を混ぜ合わせたようなものかな、ちょっと違うか。とにかく、これは原作のほうも読まねばならぬと、今はアニメをお休みして、そっちから読んでいる。というわけで、練馬のTSUTAYAの「友人帳」はすべて僕のものなのでご了解を。

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