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菅野所長のエッセイ:夏の終わりに

 あれは酒の上での戯れ言でした、まさか本気にするとは思わなかったものですから、ということで勘弁してもらえないだろうか?

  一年で本を書くということを言ってしまったがために、毎日大変な思いをしている。はたして8月から始めると言っただろうか、それもよく覚えてないが、月のノルマは25枚くらい。完全書き下ろしはなかなか大変だよね。ま、許してもらえるわけないな。そもそも酒は飲んでないし。

 とにかくやるしかない。ただ、来週はまるまるいないので、それで8月は終わっちゃう。早くもノルマ不達成は確実か。営業の鬼課長から叱られそうだ。

 しかも、今日から、待望のブエルタ・ア・エスパーニャが始まるわけで、夜はこれを観戦して過ごすのだ、と思ったが、これも来週はずっといないので見られない。第1、第2ステージまでか。あとは、東京に帰ってからだな。どうも例年よりも有力選手がたくさん出るらしい。

 で、今のうちに書いておくが、来週はいませんのでこのエッセイも休載です。

 今週が終われば自分の夏も終わりだと思っていたが、このぶんでは暑さはゆるみそうにない。熊本なんかはさぞかしなんだろうが。9月もまだまだ暑いんだろうなあ。睡眠は短時間しかとれないね。3時間くらい寝て、起きてしまって、そこから2~3時間の間をうつらうつらするというのが最近のパターンだ。仕事前はコーヒーをがぶがぶ。

 「夏目友人帳」の単行本も終わりに近づき、ちょっと寂しい。この間はあきらかにこれが影響した夢を見た。へんてこな夢だが。

 どうも自分のうちはパークランドのような遊園地のようなものを経営しているらしいのだ。つまり、僕はそれを運営管理しなくてはいけない立場なのだ。ところが、閉園の時間になっても誰も帰ろうとしないで、うだうだと過ごしているのである。もうライトも消し、乗り物も動かないし、何のアトラクションもイベントもないのに、家族連れ、カップルなど、ものすごい数の客が残っているのである。「もう閉園で~す」と繰り返し言うのだが、何処吹く風で、薄暗い中、その辺のベンチや芝生に座ってのんびりしてたり、わいわい話してたりするのである。いったいいつまでいる気なのだ、参ったなあと思いつつ、どうすることもできずに呆然、困惑の中で目が覚めたのだった。

「夏目友人帳」でも、友人帳を持っている夏目には、名前を返してもらいたい妖怪や、友人帳を奪いに来る妖怪がよく訪れる。そのことで夏目は何かと大変な目に遭ってばかりなのだが、何だかそれと似ているような、それとも、「夏目」とは関係なく、これは僕自身の状況を示しているのか、はたまた、はなはだしく共通しているものがあるのかとか、いろんなことを考える。
 困ったことだけど、まあしかたないなあという思いもあって、不快な夢というのでもなかった。目が覚めたときには思わず苦笑したものな。

 ま、自分の苦労などたいしたものではない。広島では市街地で土砂崩れ、かなりの人が亡くなった。僕は土砂崩れの怖さはよく知っている、甘く見ないで早めに避難するのがいいのだが、行政も住民も、体験しないとわからんのだろうな。 
 昨日の野球では、広島の前田が好調阪神を気迫の投球で完封。市民のためにがんばったわけだが、いつもそれくらいの気迫が欲しいね。でもまあ、よかったか。

 それから、もう30年以上か、長いつきあいの精神科医が亡くなった。僕の知る中でも、患者さんに対する愛がある人だった。TCCが始まり、仕事で一緒になることはなかったが、ゴルフとかで年に1,2回会っていた。奥さんが編集をやってて、そのプロデュースで本を書いたこともあったな。ぜひ手をあわせに行きたいが、お別れ会が今日の昼ではどうしようもない。ここで合掌。

 

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