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壊れた心

  やはりビックリしたのはドジャース大谷の通訳のことだな。まあ、あれがギャンブルの魔力とも言えるのだが、あくまで人の精神の成せる業であって、ギャンブルそのものに罪はない。

 ま、たまたま世界一に等しいスポーツマンの通訳になって、そんな選手の力になっているという自負が徐々に膨張していくんだろうね。ほんとは自分がすごいんじゃなくて大谷がすごいんだけど、日常的にその傍らにいて、一緒に取材を受けたり、カメラに映りこむ量も多くなり、自分もスターになっていくような錯覚に陥る、いわゆるエゴインフレという状態だな。自分がどんどん大きな存在となってしまう。それは軽い躁状態でもあり、妙な楽観が脳を支配していき、負けても負けても何とかなると思っちゃう。

 そうしたことになっても、他人を巻き込まなければどうってことはないのだが、このケースはそうじゃない。大谷は大変なことになったし、何よりも奥さんが大変だ。水原一平通訳がどれくらい壊れてるかは、結婚した時期にどれくらい博打の負けがあったのかということ、そして、大谷の口座から断りなく送金したのかどうかだね。ドジャースはそういうストーリーにしたいんだろうが。

 昔、面接していた人で、散財が過ぎて自己破産となった人がいた。サラ金のみならず、家族など、いろんな人に金を借りまくっていた。この人は自己破産となった数日後に、ペットショップで可愛い猫を見つけ、即購入。値段は30万円だったと。それを聞いたときに、どこまでも真っ暗で、底が見えない精神の闇に触れた思いがした。

 その人はまだ若い公務員だった。今回の事件で、ほとんどの人はその巨額さに驚くけれども、そばに大谷という”金づる”(ほんとは違うけど)がいれば、数億くらい何とかなっちゃうような感覚に陥るのも無理はないなと思う。問題は額じゃなくて、他人を巻き込んでまで快楽に溺れるかという点だろう。僕もギャンブル依存的なところはあるけど、借金だけはしないもんね。そこが分かれ目。

 残念ながら、この通訳はかなり壊れてて、再起は難しいというのが僕の結論である。だから大谷は彼を救おうと思わないほうがいい。今回も最初の話では大谷が救おうとして送金したとあるが、事実はどうなんだ。僕は、球団の意向よりも、大谷は正直に話したほうがいいと思う。関与したことになったとしてもね。

 サッカー男子代表。テレビ観戦もできなかったが、あまりいい勝ち方とは言えなかったようである。ダイジェストで観る限り、堂安がちゃんと決めていれば問題はなかったような気がする。それにしても、北朝鮮は何を考えてるんだか。平壌ではやれないとか。サッカー連盟ももう日本の不戦勝にしてしまえと思う。

 オリンピック女子サッカーの予選組み合わせが決まったが、日本はスペイン、ブラジルと同組。ここだけが「死の組」と言われてる。確かにそうだ。スペインは強い。W杯のときは上手くいったが、今度はそうはいかないだろう。でも上を目指すならいつかは当たる相手だからしかたないよな。とにかく、宮澤と遠藤が復帰すること、右サイドの高橋はベンチに置くことが肝要だ。

 

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