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菅野所長のエッセイ:令和はつれいわ

どうにも冴えない日々が続いているのだが、これは令和に入ってからのことだなと気づく。「平成は良かったなあ」と嘆息したいとは思わないが、つまりはこの5月がダメダメなので、はやく6月になってほしい。今週は5月だというのに、夏日、真夏日ばかりだが、やはり湿度が低い分楽である。一年中、こういう湿度で会って欲しいけど、日本の気候だからな、受け入れるしかない。
ま、日本というのは本当に特殊だよね。昔から梅雨とは言うが、要するに雨期であるから、ユーラシアというよりも純粋に東南アジアに近い。昔作家の島尾敏雄が沖縄までの列島全体を「ヤポネシア」と名づけたのは卓見と言うほかなく、当時はまた「琉球弧」という概念もあった。
琉球は大和とは民族的にも異なり、日本をすっ飛ばしてずっと明や朝鮮に朝貢をしていた国家である。海上の道は日本本土よりもそっちのほうがずっと近いということだろうが、豊臣の時代に武力の違いで押さえこまれて以降は、日本のものという感じになった。もっとも海上交通はともかく、列島の成り立ちからして、日本の延長とみてもおかしくはないので、紆余曲折ありつつ完全に日本となったことは少しはうなづけるのだが、しかし中央政権はいつも沖縄にやさしくないというのは、何百年も変わらないあり方である。それに対する島尾敏雄のヤポネシアという提言には、琉球に対するやさしさといとおしさが満ちているものだと思う。当時まだ10代だった僕はそこがもうひとつ理解できていなかったなあと残念でならない。
こんなことを考えるのも、最近中国や韓国の歴史ドラマにはまっているせいだろう。だいたいは王朝ものなのだが、とにかくすべてが終わることのない奸計、謀略の話である。とくに中国のものはすごくて、日本人の奸計などかわいいもんだなと思えてくる。何だかんだ言っても天皇制がいまだ存続しているのは、これまた日本ならではということなんだろう。令和になり、今またその存続の危険が議論されているけど、単純な話、側室制がなくなった時点でやがて危ぶまれることは明らかだったのだ。

 

先週のオークス。本命クロノジェネシスは厳しい競馬の中3着に残ったけど、これは要らないと思っていた馬が2着に来て期待は吹っ飛んだ。2週連続で来ないと思っていた馬が来ているのはどういうことか。今週はいよいよダービー。⑥サートゥルナーリアと⑬ヴェロックスの2頭の力は抜けている。距離を考えるとひょっとしたらヴェロックスのほうがいいのではないかとも思えるが、問題は第3の馬だ。いちおう⑦ダノンキングリー、⑭ランフォザローゼスが固いところなのだが、⑩クラージュゲニエ、⑪レッドジュニアル⑫アドマイヤジャスタ⑮リオンリオンまで押さえて、少しでも人気薄が来るのを祈ろうか。競馬も令和になってダメダメだからなあ。令和はつらい。

 

 

 

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