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菅野所長のエッセイ:ポンコツの運命

 MRJの初飛行が成功。数年延びてしまったのが残念だったが、それでも開発開始から7~8年というのはなかなかだし、性能はかなりいいみたいだ。戦後の飛行機製造禁止令がなければ世界の空を席巻することも夢ではなかったのかもしれない。

 いままで国産旅客機といえばYSー11のみ。採算が合わずに生産中止となったが、このプロペラ機もなかなかの名機といわれており残念である。昔、鹿児島から屋久島に行くときに乗ったな。いや、思い起こせば、札幌の丘珠空港から函館のときもそうだったか?
福岡から鹿児島、東京から大島のときもそうだっだはずだ。意外と乗っているのだな。いろんな旅があった。まあ、今後は、大阪、神戸あたりに行くときにはMRJになるのかもしれない。
 何しろ燃費がすごくいいらしくて、ジャンボジェットが離陸してから、水平の安定飛行に至までの燃料で、羽田-伊丹を数往復できるという。となると、きっと料金も安くなるわけでしょ。新幹線なんか乗ってられないかも。とは言うものの、実用になるには2年はかかるらしいし、その頃にはもはや用済みの人間になっている可能性もなくはない。今年は体の変調をきたすことがよくあったからなあ。そう考えると、ポンコツな自分とYS-11がかぶってくるなあ。

 まあしかし、このところは一時期よりも気分的にいいことは確かだ。でもこの間つくづく思ったんだけど、何をやってもすごく楽しいとかいう感じがしない。たとえるならば、すごく面白い映画を再放送で観る感じというかね。それも3回目くらいの面白さ、楽しさというか。何週間か前に「ジャージーボーイズ」を夜中に観てしまったのだが、そのときが3回目で、その終了感が何とも薄かったのだ。10年ぶりくらいに観れば違うのだろうが、数年間での3回目となるとね、最初のときのようにドーンと来ないわけです。

 ところが、実は古いのだが、最近観た「坂道のアポロン」というアニメはちょっとよかった。田舎に転校した高校生(一年)が初めてジャズに触れてその魅力にどんどん引き込まれていく。コミックと違ってアニメだと音があるのがいい。「のだめカンタービレ」もそうだが、こちらはまるで自分とかぶっているからだ。
 中学まではロックしか知らなかった僕だが、高校に入るとジャズピアノをやる奴がクラスにいて、そこからジャズをどんどん知っていったのである。それはまるで知らなかった大人の世界だった。あの経験がなければ自分の音楽人生はもっと薄っぺらいものになったと思うね。物語中でいつも演奏される数々のジャズの名曲、当時僕もそういうところから知識を広げていったのである。

 世界遺産のある神社での、子ども連れの親に対する張り紙の内容が話題となった。「不敬な行動は叱ります」「親はきちんと監督しなさい」。最近では、子どもに注意するとその親が文句を言うことが多いからだそうだ。それはもっともなことで、日本中で起きてもいる。

 しかし、ちょっと気になったのは、ファミレスやテーマパークと違い、「神社はサービス業ではありません」と書いてあることだ。いやいや、そうなのか? 近年神社の御朱印を集めるのがものすごく流行っているが、それはけっこうな商売になってるんじゃないの?そもそも出雲大社あたりにしても、参拝客を集めるために、名称まで変えて演出をほどこしたわけじゃない。古い資料を見ると、もともとは日本中にある「杵築神社」のひとつに過ぎないのである。

 どこの神社も、現実的には駐車場経営とか土地を利用した貸し業で大きく稼ぎ、各種イベントでの祈祷料、札料あるいは賽銭といった、御朱印と同じように何ごとかを売って副収入としている。仕組みとしては一般的な会社やお店とさして変わりはない。霞を食って生きているわけではないのだから、特別だよとは言えないのではないだろうか。
 ま、子どものしつけについては当たり前の話なんだけど、信心というものがない僕にしてみれば、今の神社が特別なものとも思えないということだ。

 日曜はエリザベス女王杯。大荒れする可能性もあるGⅠだが、とくに好きな穴馬もいないし、ここは⑱ヌーヴォレコルトから入るのが賢明だろう。最外は心配だけど。相手は⑩ラキシス、③フーラブライド、⑮ルージュバック、そして⑧タッチングスピーチ、②クィーンズリングまでか。人気次第ではあるが、③フーラブライドが特に面白い存在である。

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