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菅野所長のエッセイ:カタロニア讃歌、今昔

この年になってようやくなのだが、コツコツやることの意味と大事さが分かってきたような気がする。

今やっている仕事なのだが、以前なら1週間以内、下手すると3日くらいで軽くできるようなものだ。それを今月いっぱいを目標にして、毎日少しずつ書くようにしてきた。すると、徐々にできあがっていくもので、これで3分の2くらいはできたかな。

部屋の片づけや掃除というものもそうだ。こちらも一気にやろうというのはやめて、時間が空いたときにコツコツ、少しずつやっていると、やはり次第にきれいになっていく。この間などは、出勤の直前になって台所の汚れが気になり、これくらいはやっておこうと作業に取りかかり、結果大汗をかいてしまった。

いずれも、当たり前の話だろうが、自分にとっては初めての経験だ。不思議な感じさえする。

これはよいことだな。つまりは、ちょっと量のある、とは言っても30枚分くらいなのだが、原稿仕事を3日や1週間でやるだけの力は、自分にはもうないことを悟ったのである。もうできないのなら、残された道はコツコツやることだけだ。

いままで、全般にわたって、そういう生き方をしてこなかったなあ。それは、ギャンブル依存的な性質からくるのも大きいかもしれないが、ひとつにはやるだけの力があったからだろう。でも、月日は残酷というか、別に残酷なわけじゃなく世の習いに過ぎないわけだが、次第に能力は失われていくものだ。

思えば、いろんなことについて、こんなふうに自分はダメだと思うことで、僕の場合はわりとマシな人間になっていったような気がする。自分がバカだとわかったときとかね。
そういうわけでこれからはコツコツやるようにしてみたい。もっとも、仕事の場合は断ればいいんだがね。

こういうのはある種の自己理解ということになるんだろうが、それとは縁のないのが政治家のような権力に魅入られた人なんだろうな。そこは違うよな。僕はただ自由に生きたいだけなんだ。

で、選挙のほうだが、小池百合子が勝負に出なかったために、希望はしゅるしゅるとしぼんでいる感じで、その反動か、意外や立憲民主党の評判がよく、献金が続々と集まっているそうだ。政権打倒のために大同団結さえすればこの勝負は野党側に分があったと思われるが、小池の独裁気質がそれを阻んでしまったようだ。自民党にしたって右派も左派もいるのにね、自分に反目させないよう、より右派だけの集団にこだわってしまった。読みも甘かったが、器の問題もあるな。

 しかし、調査によれば、絶対に投票に行く人が46%とか。これに浮動票が20~30%加わって投票率が高まれば自民も危うい。しかし、若い人ほど関心がないというのが悲しいねえ。
そういえば、カタルーニャの独立をめぐってスペインがきな臭くなっている。独立を認めない政府側の恫喝は米朝の言い合いなどよりもリアルである。昔々、学生運動が盛んだった頃、ジョージ・オーウェルの「カタロニア讃歌」がバイブルのように読み上げられることがあった。当時からカタルーニャは、民族の独立と圧政の象徴だったのだ。その悲願はまたもかなわないのだろうか。人々が自由に生きるのを嫌う人もまたいるわけだが、他者を圧して手に入れる自由というのは何なんだ。

さて、コツコツやるのは日常でのことで、競馬で一発逆転を狙う姿勢だけは失われていない。ほんとにバカだ。毎日王冠はせっかく2着のサトノアラジンを本命にしたものの、安めに入ってしまってガミだった。もっと徹底しないとダメだな。
今週は秋華賞。一番人気かもしれないが①アエロリットが本命。対抗は⑦リスグラシューと④モズカッチャン。3番手に②ラニットラン⑭ディアドラ。堅い決着では?

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