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ただいま停滞

 この病院への入院も4回目なのでもう慣れたものだ。しかも、最初の手術のときと同じ病室だし。

 

 しかし、看護師を始め、医療スタッフは顔ぶれがずいぶん違うものだなと、入院のたびに思う。介護スタッフはほぼ同じだけどね。でも、異動というばかりでなく、コロナの影響もあるのかも。病室は二人部屋だが、もう一つのベッドは空いたままだ。他の部屋でもそういうところがあるし、密を避けるために患者数を制限しているのだろう。外来はともかく、入院のほうは空いている。ゆえにひじょうに快適である。これまでの入院では、いつも一刻も早く退院したいと思ったが、今回はそうでもない。

 それに、やっぱり発声がうまくいってないからね。昼間に、最初の手術にも立ち会った医師が話しに来たが。最初はみんなそんなものだと言っていた。まだ、新しく挿入したチューブがフィットしてないからだと。

 いやあ、そうかなあ。気管孔を塞ぐ器具を替えた今日はどう考えても後退しているもんなあと、それには懐疑的だ。そもそも話せないとこちらの考え、意志を伝えることが難しいよね。でも明日になれば違ってくることに少し期待しようか。

 アメリカでは、逃げ惑っている交通違反のアフリカ系を警官たちがハチの巣にしたなあ。60発も打ち込んだんだって。何とひどい事件だ。

 これは間違いなく確信的な行動だよね。その背景は、広くは人種差別、近々では銃規制の問題だろう。とくにこの警官たちは銃規制に対する強い反発を抱いていることは間違いないね。いつか何かあったらみんなで派手にやってやろうぜというような会話があったんだろうなと思う。そのことに対する責任や批判を薄めるには、数が多いほどいいからね。しっかし、完全にシビリアンコントロールから外れてるな。

 前にここでも書いたけど、ピューリタンが、そもそもの母国イギリスなどから土地を獲得してできたアメリカというのはそういう国ではある。アレサの自伝で感じたちょっとした違和感、そしてなぜか世界が右傾化し、トランプがいまだに人気があるのはどうしてなのか? そんな疑問から、浅学ながらアメリカの成り立ちを考察しているんだが、ほんとに難しい国だな。

 ただし、映画「7月4日に生まれて」でトム・クルーズ扮するベトナム帰還兵が「俺たちはだまされてベトナムに連れて行かれたんだ」と叫ぶ姿が隠されることもない国でもある。一方、ロシアでは、ウクライナに「だまされて連れて行かれた」ロシア兵の悲痛な叫びが公になることはない。その比較からすれば、アメリカのほうがマシだなあとは思うのだが、ロシアや中国にも通底するような、暗愚な要素も根強いよね。

 そういえば、はじめてその恐ろしさを感じたのは映画「イージーライダー」だったなあ。「わらの犬」もそうか。

映画って貴重な資料だよね。

とにかくでかい国土を持った国というのは大変なんだな。

 

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