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菅野所長のエッセイ:いくつかの予想

 この間の宝塚記念、逃げるヴィルシーナが気になっていたので、3連単は取れなかったが、3連複もけっこうついたので良しとしよう。予想がわりと的確で、日曜は全体的に負けなかったし、今週は税務署から、払いすぎてた分を還付してくれるという通知も来たしで、最近になくよいことがある。

 というわけでもないが、木曜は予定通りまじめに健診に行ってきた。やはりこのところずっと血圧が高い。それ以外はどうなんだろうか。まあ、この年では良いところなど何もないのだが。健診自体はそんなに時間がかからないが、胃ガン検診の終了後は下剤を飲まなくてはいけないので、結局丸一日つぶれる。

 その間、おなかの具合を気にしながらケーブルで昔のドラマを見ていた。「理想の上司」というやつで、長塚京三主演。部下の若い女の子たちが松雪泰子、石田えり子、木村佳乃という、今にすれば豪華なキャスト。長塚の妻役が僕の好きな風吹ジュンで、このころが最盛期という感じである。

 調べると、このドラマをやっていたのは1997年だった。TCCが始まった頃だから、本格的な不況に入りつつある頃で、成果主義がどんどん導入され、パワハラがひどくなってきた頃でもある。まさにそういった社風の中で、いつも部下を護ろうとして苦悩する上司の姿が描かれる。

 ひょっとしたらこの当時では、まだリアルさが感じられなかったかもしれない。けれども、この5年後、10年後となると、このドラマの持つ意味はまた違ったものになっただろう。それは、もはやこのような上司はイメージにも描くことができなくなっているのではないかということだ。将来の役員候補が部下を護ったがために、出世コースを外されたりすることを、当時の視聴者はまだドラマでの出来事として観ていたのではないか。しかし、このドラマはどこにでもある職場の風景を描いているという点では「半沢直樹」よりもはるかにリアルである。だから、このドラマは何年後かおきに再放送される必要があったのではないかと僕は思う。
 

 先日、どこかの学校で、小学校3年生の女の子が、いじめられている子をかばい、代わりに自分をいじめてと言って、跳び蹴りを食らっていたというのがあった。担任がそれを遊びだと認識していたのは論外だが、しかし、ネット上ではこの女の子は絶賛を浴びている。ほんとは、この場合、いじめている連中に殴りかかるのも正しいと僕は思うが、その辺は穏やかな性格から来るのだろう。現時点では、日本で一番偉い人物と言えるな。国民栄誉賞をあげてもいいくらいだ。かつていた「理想の上司」のように、巷ではこのような子どもも現れているのかもしれない。こういう予想は、希望であって、だいたい覆されるものだが。

 予想と言えば、集団的自衛権の問題で今後僕が予想するのは、自衛官の自主退職の急増である。だって、さっそくアメリカのために、アフガンやイラクに行かされそうだもんな。平和憲法下にあるから自衛隊に入っている人がほとんどでしょ、実際は。戦争をしたがっているのは上の方だけであってね。
 ところが、もはや政権と懇ろになっているどこかの再就職会社があったなあ。自衛官の再就職はまかしてくださいとなるから、それはそれで政権に損はないのかもしれない。自衛官は重器などの資格者が多いから、土建関係からは垂涎らしいし。

 最後にW杯の予想。今日ブラジル、ドイツが勝ち上がり、残る椅子は、ひとうはまずオランダだろうが、アルゼンチン×ベルギーはわからない。僕はベルギーがちょっと優位と見ているが。ブラジルはネイマールが脊椎の骨折でアウト。がぜんドイツとオランダの決定戦の可能性が濃くなった。

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