菅野所長のエッセイ:謝罪の明暗

 先週、なかなか寝つけない日があった。どうも何かが頭に引っかかっている感じで、これはもしやと夜中に起きだし、ケーブルテレビの番組をチェック。なんと鋭い勘であることか、明日から「アメリカンアイドル」のシーズン12の始まりだった。さっそく録画予約。無事に初回を観ることができた。
 話には聞いていたが、審査員はランディ・ジャクソンを残して総入れ替え。マライヤ・キャリーを入れたのが今回の目玉なのだが、これとニッキー・ミナージュとの女の戦いがたいして面白くないが、怖い。ミッキーはよっぽどマライヤが嫌いと見え、言葉の端々に嫌みを入れる。かちんときたマライヤが応戦。もう子どものけんかだ。はたしてこの体制が続くのか?
 さて、初回のニューヨーク、2回目のシカゴと、今回も逸材が次々に出てくる。ほんとにアメリカという国はどうなってるのだ? 今のところ前回と違うのは若干アダルトな感じかな。今のところ印象的だったのは、なかなかできの良い自作曲を歌ったおかまみたいな奴と、名門バークリー音楽院の女子学生だが、今後他にもたくさん出てくるだろう。この季節はこれが楽しみである。

 今日の新聞には、3つの陳謝があった。まず例の柔道だが、トップクラスの女子選手たちの声はちょと間違うと世間の目に触れなかったかもしれない。連盟は隠蔽しようとしてたからね。教育関係と同じだ。で、大津の生徒自殺の件を見ると、生徒への「いじめ」の実態は日常的にひどいものだったことがわかる。これを見て見ぬふりをしてきた担任、学校の責任は重い。

 こうやって次々に「体罰」や「いじめ」の告発がなされるのはとてもいいことである。みんな我慢しすぎ。それらは「体罰」でなく虐待であるし、「いじめ」ではなく暴行・暴力、つまり犯罪なのである。スポーツ界、教育界、そして働く場所でもこうしたことがはびこっていて、それがこの国を底のほうから地盤沈下させていると僕は思っている。体罰なんて結局、指導力、教える力、技術がない人間のすることである。ちなみに、ドイツの体育大に留学した人は、そこでウオーミングアップだけで300のやり方があることを習ったそうだ。

 最後に笑っちゃうのが、AKB峯岸みなみの丸刈り謝罪。まあ、何もしないより利口ではある。これでしばらくの間は「あの丸刈りにした子ね」と人々の記憶にとどまるだろう。タレントとしては、まさに「悪名は無名に勝る」である。
 それにしても、こうした謝罪のしかたは、何ともアナクロ。つまりヤンキーの落とし前の付け方である。モー娘はヤンキーのにおいが充満する集まりだが、それに対してAKBはお嬢さん風な雰囲気で勝負していた。しかし、それでもヤンキーは数人いて、峯岸もその一人、少なくともシンパなのだろう。

 かつてナンシー関は、芸能界がほとんどヤンキーに乗っ取られていることを喝破した。福山雅治なんかがその代表。AKBはできるだけその悪臭がしないようにしていた部分もあったと思うが、やはりいくら隠してもいざというときには隠しきれないのだな。お相手もエグザイルだし。そこま丸出しだ。そうだ、高橋みなみと峯岸みなみの二人をモー娘にトレードするっていうのは名案ではないか。

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