菅野所長のエッセイ:ポリシーの有無

中国の列車事故だが、運行を再開後にすぐに乗っている人がいたのにびっくり。よく事故があった後のほうが安全だという人がいるけれども、そこに一理あるのは、そもそもある程度信頼がおけるという前提があるからだ。しかし、中国はどうか? 信用なんかできるのか。

中国の国民もこれにはだいぶ気づいたようで、ネットでは非難囂々。しかも、驚くことには新聞までもが鉄道省の批判していることである。つまり政府への批判だ。こんなことがこれまであったのか? ひょっとしてこの事件は中国民主化の一歩になるかもしれないとも、過剰には期待せずに、ちょっと思うのだった。

とは言え、原発にかんする政府と東電の発信を見れば、日本も中国と大差はないと思わざるを得ない。そもそもマスコミも偏重だし。あいかわらずこの国はどうなるのかと。どうも復興のためという名目で所得税の一割アップをもくろんでいるようだが、大多数の人にとってこれはたまらん。復興のために、はいいのだが、削るところはたくさんあるはずなのに、それは無しで、国民だけに負担を強いるわけだ。やっぱり財務省のいいなりになっているのだな。
どさくさにまぎれて、マニュフェストは見直すと言うし、この政権は自ら敗北を認めているわけだが、しかし、それでも権力にしがみつこうとするんだから、まったく恥知らずというか。

そもそも電力産業ていうのは、民間企業でありながら、電気料金という名の税金を搾り取る。「徴収」だもんな。内訳を見ると訳わからんようになっているし。
NHKもそうだ。先日、引っ越してから、旧住所での料金を取られ続けていることに気づき、これの返還を求めてNHKに電話したら「それはできません」と言われた人が怒り狂っていたが、そういう理不尽なことも行われているようだ。

そういえば、ノルウェーでの乱射事件もショックだった。世界でも最もリベラルな国でもああいうことがある。しかし、ノルウェー政府は厳罰化や治安強化にはあまり踏み出したくない様子である。この事件の犯人でも最大禁錮30年。警察官は銃を携帯しない。そういう方針を曲げたくないのだろう。自分たちはどういう社会を目指すのか、この辺は、どこかの国と違って確固としたポリシーを感じるね。

まあとにかく、これからも日本は苦しい状況が続くことは間違いないが、自分だけでも少しはきちんとしなければなと思う。でも、日本の国民はみな、政治家や官僚等々と比べれば聖人のようだな。日本人は偉いとつくづく思う。

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