菅野所長のエッセイ:サッカーを見習おう

 最近どうも夢見が悪い感じである。ものすごく怖い夢を見るというのではないが、道に迷ったり、途方に暮れたり、毎晩何かに困っている夢を見ている。

 自分の調子を測るには起きるときで、目覚ましに起こされているときはあまり調子がよくない。いまは毎朝そうだ。ま、しかし、鬼門のこの季節であるから、まだいいほうかもしれないが。

 日本対ラトビア戦、しっかりと録画をしてゆっくり観た。ラトビアは、プレーが激しくもなく汚くもないので練習台としてはまことに都合がよい。しかも強くない。

 しかし、前半は日本もダメダメな試合ぷりだった。もう2日ほど練習する時間があれば少しマシにはなったのだろうがね。でも後半は別チームのように攻めの形がつくれた。それはひとえに後半になって遠藤が入ったからである。ここが問題。いつまでも遠藤頼みではねえ。遠藤に替わる人材が待たれる。

 ファンが選ぶ、代表に加えて欲しい選手の投票というのが進行中なのだが、現在1位はセレッソの柿谷。2位が闘利王。いまや日本のサッカーファンは本当に目が肥えている。もちろん、大津が出てきただけで嬌声をあげるような”にわか”もいるけれども、大半は選手の力をよく見抜いているし、戦術の理解にも長けている。J・リーグ誕生以来、驚異的なスピードで力をつけた日本サッカーだが、観る側の質も同時に高くなっていることは見逃せない。他のスポーツとは一線を画しているね。

 柔道とか野球とか、多くの競技は指導者がろくなものじゃないのでレベルも当然上がらない。サッカーは指導者になるための研修や試験が厳しく、そこをクリアしないとリーグの監督にはなれない。一方野球はひどいもので、鉄拳制裁の星野仙一とかが大手を振っていまも監督をやっていたりする。こういうことはスポーツ界だけのことじゃなくて、一般社会でも同じ。人をマネジメントする力などは問われずに、上司になってしまう場合がほとんどだ。どれをとってもサッカー界を見習えと言いたいところだが、ちょっと無理なんだろうな。とくにスポーツ界は。
 今回の暴力事件に関して、かつて女三四郎と呼ばれた山口香のインタビューを読んだが、これも何だかんだ正義の味方みたいなことを言いつつ、最終的には保身に走ったなというのが僕の印象である。選手に戦わせて自分は逃げた。
 こんな調子では、告発した15人の運命も危ういのではないかと心配だ。じわじわと圧力がかかって、いつのまにか柔道界から排除されてしまうことになりはしないだろうか。

 うーん、なんだか今日は元気が出てこないなあ。はやく啓蟄の頃にならないだろうか。

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