菅野所長のエッセイ:競馬交響曲


2013年のダービー、東日本大震災の傷が癒えない世相を反映し、キズナという名の馬が大変な人気になった。こういうことはよくある。今年で言えば、「コロナ」なんて名前がどこかについたら、良くも悪くも話題になるだろう。昔、由香子さんという人が仕事終わりにナイター競馬に行ったところ、ハシレユカコという名の馬が出走してきたと言う。当然、その馬券を買うことになるのだが、こういう買い方をしてもそうそう来ない。ときどき何百万とかのトンデモ馬券を見ると、自分の誕生日にちなんだ人くらいしか買えないだろうと思う。世の中には、そんなふうに馬券を買う人もいて、それもまた良しだと思う。けど、僕は推理することを放棄はできないので,そういう買い方はしない。

のはずなのに、、、明日のGⅠ大阪杯の買い方で迷いに迷っている。明日は固そう。本命は⑦コントレイルで、相手は②サリオス⑫グランアレグリア⑧レイパパレくらいでいいだろうと思っていた。しかし、その後⑥ワグネリアンをどうしたものかと迷いあぐねているのだ。

なぜか? 二年前のダービー馬だから? 違う。僕がワーグナー好き? いや僕はモーツアルトだ。

 

ではなぜかというと、このワグネリアンという馬は、喉の手術を受けているのだ。競争馬は脚の故障が多いが、喉の故障というか病気も結構多い。走る馬にとって呼吸器系の故障はまずいので、手術する場合もある。先日知ったことには、ワグネリアンも喉の手術をし、その際に声帯も除去しているというのだ。僕と同じじゃないか。ワグネリアンも同じように、ヒヒンといなないたりできなくなってしまったのだな。

 

こんなことを知ったら応援したくなるじゃないですか、人情として。でも、前日で単勝56倍。8番人気くらいかなあ。まず、来そうもないんだよね。でも、ここは買わなきゃいけないでしょ、人として。