スタッフコラム ~言葉の持つ力~

巷では、“DJポリス”なる言葉が話題になっているようです。

サッカー日本代表がワールドカップ出場を決めた今月4日の夜、渋谷駅前に集まるサポーターたちにユーモアを交えた巧みな言葉で呼びかけ、混乱を回避することに成功した若い機動隊員のことです。(警視総監賞が授与されることが決まったとのこと)

この出来事を知って、私が感じたのは、「言葉の持つ力の大きさ」でした。

集まってくるのは高揚した気分の人たちです。しかも、警官の話を聴きにくるわけではありません。
このような相手に耳を傾けて貰うには、高度なテクニックや当意即妙のセンスが必要なことは言うまでもありません。

そのようなテクニックやセンスを駆使して、“DJポリス”は、「群衆」の気持ちや行動をコントロールすることに成功しました。
これは、大変素晴らしい行為だったと思いますし、“DJポリス”は大変有能な方なのだと思います。

言葉を用いることを生業とする私にとって、このようなニュースに触れることは、大いに勇気づけられることでもありました。

ただし、このような言葉の力は、両刃の剣でもあります。
今回のように人々を冷静にさせ、無用な混乱を避ける方向での用いられ方に異論を唱える人は、ほとんどいないでしょう。
一方で、同種のテクニックが、人々を煽りたて興奮させる方向で用いられる可能性もあり得ます。その危険性は、歴史が幾度となく証明してきました・・・。
天の邪鬼な私は、ついこんなことも考えてしまうのでした。

最初に戻る