東北の親戚が地震の被災者となりました。
普段は一人暮らし。住まいが雪の多い地方のため、冬だけ子供のところに滞在していた際に被災しました。幸い家族も家も大事には至らなかったようですが、ライフラインの確保に苦労したとのことでした。
そんな親戚が、自宅にに帰りたくてたまらなかったと聞きました。家がどうなっているのか?という心配もあったとは思うのですが、親戚にとっては、やはり家は、たとえ一人暮らしでも、子供のところではなかったようです。ゴールデンウェーク明けに自宅へ戻っていきました。
また、こんなこともありました。退院して半年預かった親が、ある日、どうしても自宅に帰ると言い張るのです。そして、帰って行った親は、生き生きと身の回りのことをしだしたのです。入院中、車いすに乗り、その後、やっと杖をついて退院した親を元気づけたのは何だったのでしょうか。自分の家?自分の生活?
家って、そんなものなのでしょうか。被災者の皆様がその土地を離れたくない、という気持ちに通じるものがあると深く考えさせられました。