首都圏は雨らしい雨も降らないまま、先日梅雨が明けました。その一方で、九州では信じられないような豪雨の連続。被災状況が報じられる度に心が痛みます。
確かなデータに基づいているわけではないのですが、「東日本はカラ梅雨で西日本は豪雨」というパターンは、ここ数年続いているような気がします。異常気象というよりは、気候自体が変わってきているのだと考えた方がいいのかなと思います。
話は変わりプロ野球。ペナントレースは昨日からオールスターの中休みに入りました。
我がマリーンズは序盤の勢いを失いつつも、何とか首位を確保して前半戦の折り返しを果たしました。
まずは選手たちの大健闘をたたえたいと思います。
実は私、このような寛大な気持ちでずっと見守っていた訳ではありません。
最大15あった貯金を食いつぶしていくチームに、不満を募らせていく毎日でした。
見方を変えるきっかけになったのが、18日の楽天戦、前半戦の最終戦でした。
この日は、相手チームのエース田中を序盤に攻略し3点をリード。
強いチームであれば、このリードを守り切って、3-1くらいで余裕の逃げ切りをすることでしょう。
でも今のマリーンズにそのような力はなく、エラーをきっかけに8回に同点に追いつかれてしまいます。
何とか逆転は阻止し、9回裏に劇的なサヨナラ勝ちを収めたものの、「強い勝ち方」でないことに、勝利の瞬間は今一つ満足しきれないところがありました。
でも時間が経つにつれ、心境が少しずつ変わってきました。
そもそも、今のマリーンズに「強い勝ち方」を期待することが間違っているのではないか。
開幕時のローテーション投手6人のうち5人が戦列を離脱し、フル回転してきたリリーフ陣も相次ぐ接戦に疲労が蓄積。そんな今のマリーンズは決して「強いチーム」ではない。
そんな風に思えた時、なりふり構わず勝ち取った18日の勝利が、とても貴いものに思えてきました。
逆転を阻止するスーパーキャッチを見せたセンターの岡田
我慢してサヨナラの口火を切る四球を選んだホワイトセル
抜擢に応えて内野安打でつないだ新人の鈴木
見事犠牲フライを放ったベテラン福浦
代走というおそらく不本意な起用ながら、激走して本塁を陥れた荻野貴
普段は必ずしも主役ではない彼ら一人一人の頑張りが勝利につながったことに、今は感動を覚えます。