スタッフコラム 〜ハマっています〜

不覚にも、ドラマ「信長協奏曲」にハマってしまいました。

月9ドラマです。

“月9”を見るのなんて、多分20年ぶりくらいだと思います。

 

ストーリーは、現代の若者が戦国時代にタイムスリップしてしまうというもので、そうした設定は近頃よく見るものです。

その上、織田信長に外見が瓜二つであるがために、本物の信長が失踪してしまった後、図らずも織田家を率いることになる(しかも家臣たちは主君が入れ替わったことに気づかない)という、まあ荒唐無稽とも言えるお話です。

始めの数回は見ていなかったのですが、あるときから、見るとは無しに見ているうちにハマってしまいました。

 

小栗旬が演じる 主役の信長(本名はサブロー) は、お調子者でちゃらんぽらんな、いかにも“いまどきの”若者です。

着物は自分風に着こなし、足元は靴下やスニーカーのままといったいでたち。苦難に出会うとまず逃げることを考えるなど、とても戦国武将が務まるようではありません。

また、周囲がいわゆる「時代劇口調」で話す中、ずっと“いまどきの”若者ことばで通し( 側近の池田恒興に向かって「ツネちゃん、ごめん」といった調子)、 何とも軽い感じです。

 

しかし、織田家存続のために懸命に奔走する家臣たちや、乱世を必死に生きる民衆の姿を見て、少しずつ責任感に目覚めていき、「戦いのない世の中を作りたい」と考えるようになります。(ただしお調子者なのは相変わらず。上洛の際には家臣に「京都にいきたいか!」とウルトラクイズばりの呼びかけをする始末。この辺りのギャップがツボの一つでもあります。小栗旬が絶妙のバランスでこの両面を演じています。)

 

先週の放送では、「民衆のための国づくり」という将来の夢を語り合った妹婿の浅井長政が反旗を翻したという知らせを聞いて、「ウソだろ…ナガマサくん…」とまるで親友から突然の別れを告げられたような悲痛なつぶやきを発するというシーンが印象的でした。

今まで多くの歴史ドラマでこの場面を見てきましたが、裏切りにあった信長の感情として、これ程まで生々しいものが伝わってきたのは初めてのような気がします。

 

思うに、戦国大名がどのような気持ちで日々を送っていたのか、現代に生きる私には想像もつかないところです。

また、歴史物のドラマの主人公は“立派な”人物として描かれることが多く、平凡な現代人である私には、なかなか感情移入しにくいのですが、このドラマの信長はまさに“平凡な現代人”のまま振舞っているがために、その気持ちがとてもわかりやすく伝わってくる、一見すると荒唐無稽な設定には、こうした効果が潜んでいるように思います。

 

まあ、「どうして言葉がそのまま通じるんだ」など細かいことを言い出せば、つっこみどころ満載なのですが、そういうことは一切無視して、「信長協奏曲ワールド」に浸れるかどうかで、好き嫌いが分かれるドラマだとは思います。

 

今から気になるのは最終回。原作の漫画はまだ完結していないらしいのに、どういう形で終わるのだろう?

最初に戻る