スタッフコラム  ~花見の後に~

今の地域に引っ越してからずっとここの桜は必ず見る、と決めている場所がある。

それはある医療機関の前庭にある5本の桜。とかく暗くなりやすい病院通いをこの時期だけは明るくさせてくれた。

通院しなくなった今も、毎年春になると必ずその場所でその桜の木々を見に行っていた。

去年は“花の勢いがないな”と感じたが、今年それがより顕著に感じられた。気になっていたらある方からその桜は樹齢が40年余とのこと。以前、桜の寿命は50年、一昔前の日本人の平均寿命と同じだと聞いたことがある。

いつも見ていた桜が老木になってきていたとは思いもしなかった。初めてみたときから確かに10年ほどたっている。年を取るのも不思議ではない。

いつも必ずあるものが老いていく、当たり前の事実だが、なんだかとてもさびしかった。もちろん、こちらも相応に年を取っているのだが、なんだか見守ってくれていた(と、自分が感じていた)桜が老いてしまうのは、とてもさびしい。

友人にその話をしたら、“今度は見守る番だ”といった。いつまでその桜があるかは分からないが、できる限りそうしようと思った。

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