ご予約専用フリーダイヤル
0120-556-240

善人の運命

 当然と言えば当然なのだが、谷川萌々子ちゃんがドイツで早くも大活躍。またもや世界を驚かせたな。

 何の理由か知らないが、開幕戦からほとんど試合に出させてもらえなかったのだが、先日は延長になったので長くプレーできたのが幸いした。延長前半、三人抜きのドリブルからのアシスト、PA外からの左足シュート、どちらも見事なものだった。若干心配していたスピード、アジリティもドイツでなら問題はないようだ。そこさえ問題なければ、ブンデスリーガ(女子)で技術的に彼女より上の選手などいないだろう。

 怪我などのアクシデントさえなければ、萌々ちゃんは3年以内にバロンドールを獲るんじゃないかと僕は思ってる。それが今年であっても驚きはしないが、そのためにはチャンピオンズリーグで優勝くらいしないと苦しいかな。

 一方、男子、リーガ・エスパニョーラの久保もすごい。昨日のゴールは大評判だが、映像を観ると決して左足を強振していないのがよくわかる。ダビド・シルバが「もっと遅く」と言い、中村俊輔が「もっと弱く」と言った、この二人の名手のアドバイスが結実したようなゴールだった。おそらく本人も手応えを感じているのではないかと思うね。このゴールを見て、ビッグクラブの獲得競争が激化するんじゃないか。

 スコットランドの前田も大爆発してるし、マンC(女子)の藤野あおばは、キレキレのプレーでレギュラーの座を掴んだ。長谷川にちょっと衰えが見えてきているのは心配だが、谷川、藤野、浜野が揃うであろう来週からのアメリカ遠征が楽しみである。

 話は変わって、お騒がせの国、隣国では、収監中のユン大統領の支持率が50%を越えた。野党のメチャクチャさが白日の下に晒されてきたからだが、まあほんとにひどいものだね。とくに裁判官たち。この裁判官たちとつながり、司法の力を握っているから、野党であってもどんな無理も押し通すことができた。そしてすべては虚実だった。 ああ、これは安倍政権のときと同じだな。安倍首相も司法を牛耳って自分を護り、好き勝手なことをやろうとした首相だったね。

 しかし過日、石破首相は森友問題、財務省問題について上告を断念することにした。国を支配しているような財務省に立ち向かうとは、僕の知る限り、石破首相はいちばんまともな首相ではないかと思える。だからか、案外と支持率が下がらないよね。しかし、まともだからこそ短命という宿命であることを避けられないかもしれない。善人は長生きできないと「ワンピース」でも言っていたぞ。安倍政権は財務省と組み、司法を牛耳ったから長命の独裁政権を築けたわけでね。石破政権の場合、今後財務省の抵抗があり、右派の妨害がありと、前途多難だ。

 トランプとの首脳会談も、何ていうか適当にあしらわれていたかなという印象だ。アメリカは日本の事大主義を昔から見抜いているからね。何をしても、どんな無理難題を強いても大丈夫という安心感を持っているんだと思う。見てると緊張感ないもんな。ましてやトランプだから。いつ自動車に関税をかけてくることやら。

 独裁者というのはまともではない。でも、反対勢力を排除することに専念し、だから長命となる。中国、ロシア、北朝鮮、ここへきてまたぞろアメリカがその雰囲気を強くしている。

 トランプがロシアや中国と対話できるのは、彼らのメンタリティが酷似しているからだろう。もちろん、利害関係はそれ以上だろうが。たとえば輸出入関税の問題で、その品目が出てきたときに、アメリカが中国に石炭を輸出していることを初めて知った。中国も石炭産出量トップ3なのだが、それでも輸入している事情は知らない。けれども、バイデン政権では脱石炭を掲げていたが、パリ協定も離脱したトランプになるとあっさり逆転する。プラスティックのストローを復活させると言い、日本人でも一部喜んでいるのもいるが、やっぱりそれはないだろう。スーパーやコンビニのレジ袋も無料に戻せという人もいるけど、あれ以来レジ袋は劇的に減ったと思うよ。そうやって少しでも地球環境を改善することが肝要だと思うのだが、地球環境のことなどまったく考えない中国とアメリカにとっては、石炭の貿易は重要なものなのだ。当然プラスティックごみがいくら出てもかまわないと。

 こういう人たちがトップにいると、たとえばフジテレビのような悲惨なことになるんじゃないのか。独裁とは無縁の僕みたいなほうがまだいいみたいよ。

最初に戻る