明けましておめでとうございます。
今日久しぶりに銀座に来たら、イチョウはすっかり葉を落とし、ただの枯れ木になっていた。葉のないイチョウの木をじっくりと眺めるのは初めてかもしれない。これが春になれば再びきれいな緑色の葉を身にまとうのだから、自然や生命の営みとはすごいなあと改めて思う。
本来は火曜日が僕の初日だったであるが、去年のうちに病院の予約を取っていたんだよね。検査の結果を早く知りたかったもので。
で、今回の結果も予想通りシロ。血液検査では腫瘍マーカーは平穏、CT検査からはリンパ節への転移も骨への転移も認められないとのことだった。これで5年が経過。あとは来月に全身への転移を見るPET検査が控えているのだが、まあ大丈夫でしょ。
年末年始は何をしていたのかというと、ほんとに自堕落な生活だったとしか言いようがない。12月27日にPUSHIMのライブを観に行ってからは、ただ家に引きこもっていただけである。やっていたのは競馬だけだな。年末に大井競馬で大穴を当ててしまい、それで資金ができたのをいいことに、毎日競馬である。テレビとネットを駆使して、おもに地方競馬をやりまくる。それで儲けをほとんど溶かしてしまったのだが、まあ人生でこれだけ競馬三昧だったことはないので気分はそう悪くもない。そこらへんがバカだよねえ、ほんとに。我ながら救いようがない。
そんな生活であっても多少は気にとめたこともある。
ひとつは浜松の町工場で硬質ウレタン製の水に浮く屋根が開発されたとのニュース。水害に遭った際には、その屋根裏スペースに避難するんですと。つまりは水害対策済みの家屋ということである。ハイチとかマイアミなんかでは需要があるんじゃないのか。そんな国際的な商品にもなり得るものが、小さな町工場で開発されたというのがすごいね。
「クールジャパン」で観たのは、ある駅の忘れ物センターの話。そこでは忘れ物の78%が持ち主に戻るんだとか。忘れ物にかんしては、世界と比べて日本がいかにすごいかは皆がすでに知っていることであるが、それは日本人が親切であるというだけにとどまらない。この駅では、すべての届け物についてデータベース化しているというのである。傘の一本に対してもね。そうした細心な対策や工夫も含めて、日本では遺失物が戻ってくるというわけである。
駅の路線図についても、ある細心な工夫がされていることを初めて知った。日本の路線図では、色の違いによって路線が分かるようにされている。東京の地下鉄なら銀座線はオレンジ、丸ノ内線は赤とか。そんな工夫だけでも外国人からすれば驚きらしい。しかし、話はさらなる驚きに続く。半蔵門線の色は紫なのだが、色覚の悪い人の場合、紫は他の色と混同されやすいのだそうだ。そこで、半蔵門線に限ってはその紫のラインには断線が入っているらしい。知らなかったねえ。今度確かめてみよう。
こういう細心さというのは日本の強みだよねえ。世界の人が日本に来て驚き、感動し、帰国すれば「日本ロス」になり、また再訪したくなるというのも、すべてにおいてこうした細心さに守られている社会であることを直に感じるからであろうな。
ある大学を評して「学生一流、教授二流」ということが言われる。日本もまさに「国民一流、政府二流」ということかな。だから政府が間違わなければ、日本はとっくに「失われた」ものを取り戻すことができたと思うんだよね。たとえばエネルギー問題でも、原発に執着せずに、再生エネルギー開発に資金を投じていればと思うのだがね。とくに羽なしの風力発電は惜しいことをしているし。フィジカルAIなんかも、アメリカや中国にだいぶ差をつけられているけど、ほんとに大丈夫なのか?
さいたまスーパーアリーナが改修のための休館となるのだが、このアリーナはできてから25年ですと。こんな建物でさえ25年で安全のために改修するというのに、原発にかんしては40年の期限を解いて60年にするなんてどういう神経なのか。それを許す国もどうかしているのだが、すべては電力会社との利権があるわけで、そのために目の上のたんこぶである学術会議も骨抜きにしようと画策するわけである。先日は浜岡原発でデータ不正が発覚したが、そもそも原発に関する情報やデータは当てにならないものではある。まあ委員会は立場上糾弾せざるをえないだだろうが。
韓国で摘発されている統一教会であるが、その捜索上で290人の自民党議員と関係があると分かった。まあ、べったりであることは分かってはいたが、そこまで多いとはね。
これについては昔大学にいたときに、統一教会の活動があまりにも組織立っていて、これはただの宗教団体ができることではないと思っていたからである。調べれば、岸信介から始まる自民党とのつながりは明らかだったし、勝共連合の母体として右派とつながっていることも分かっていた。したがって自民党が与党である限りは、真相の解明など望むべくもないのだが、隣国では大いにメスを入れてくれと思う。
多くの人は知らなかったと思うが、ここまで自民党とズブズブだったことが分かれば、見方も変わるのではないか。たとえば反統一教会のジャーナリストを罵る連中がどういう立場にいるかということも分かるのではないか。彼らには統一教会を守らなきゃならない事情があるというわけだ。あるいは高市首相が萩生田を免責し、重用するのも分かるでしょ。何しろ290人だからね。自分も入っているだろうし。
電力会社、統一教会、JA・・・こういったところとの利権やしがらみを断ち切ることがなければ健全な政治など望めないよね。だからあまり政治に期待するのはよくない。信頼していると、至る所で税を取られてしまうよ。
ドイツの国際的な研究チームが、ノーベル賞受賞者や金メダリストなど、各界で活躍する35000人の分析調査を行った。それによれば、その9割は若い頃に目立つ存在ではなかったということだ。印象からすれば、そういう人は子どものときからすごい存在なのだろうと思うのだが、そうでもないんだね。
「十歳で神童、十五で才子、二十歳過ぎればただの人」なんて諺もあるが、この研究はそれとは逆の傾向を示している。最近では山本由伸なんかは代表的かもね。
山本由伸と言えば、「今年の漢字」の予約で「杯」という中にはWBCもあったなあ。サッカーがあるとどうしてもそこにしか目が行かなくなるけど、野球のほうの「杯」もあった。でも、何度も言うけど、野球はマイナースポーツだからね。しかも、アメリカのメジャー選手の年金資金調達のために行われる大会だからね。日本人だから試合そのものは面白いけど、「杯」というほどじゃないよね。
そういう金の動き、利権的な仕組みはどうしても気になるし、嫌なものだ。その典型が箱根駅伝。今年もまったく観なかったなあ。どうしたって青山学院優勝という情報は入ってしまうけど、僕の場合、青学と言えば、統一教会にもっとも蝕まれた大学という記憶にひきづられるかな。まあそれも過去の話で、今は駅伝だな。
12月、本の書評を依頼された。すごく悩んだのだが、引き受けることにした。でも、何を書いたらいいものか、少し後悔。あまり書評なんてのは向いてないみたい。でも、書いた人の努力を思うとね、がんばらないとな。まだ時間はあるから、著者にも本屋さんにも喜んでもらえるものを書かなければな。
ということで、本年も、TCCともども、ダメな私もよろしくお願いします。
