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菅野所長のエッセイ:負け戦の観戦

先週のGⅠで、ヨーロッパで14戦14勝の戦績を残した怪物フランケルの産駒ソウルスターリングが勝利。今のところ、日本では今年2頭がデビューしているが、もう一頭のフランケル産駒ミスエルテもまた、今週のGⅠでの最有力候補である。

まこと、競馬の世界では血統ほどものを言うものはない。いまや日本の競馬は世界的なレベルにあり、同じく先週の日曜日に香港で行われた国際GⅠの祭典では、4レースのうち日本馬が2勝した

遺伝ということでは、僕の血統はまるで二流だが、母親から老眼にならない眼の良さと、困ったことには頭痛持ちを継いでいる。
今週は、先週末からのひどい頭痛に悩まされた。火曜の朝までひどかったな。水曜の朝にだいぶ収まり、その後は平常になった。これといった理由も見あたらないので、これは心因性だろうと思わざるを得ない。ちょっと頭を悩ますことがあったんでね。振り返れば、これまでの頭痛というのも、たぶんにストレスを受けてのものだったのかもしれない。いちおう終わったので当面あんな頭痛にはならないと思うが、気持ちの上ではいまだしこりが残っている感じである。

今週終われば、来週はTCCの忘年会で、その後に京都に行く。今年はそれで大きなことは何もない。面白みのない一年。今年の感想は一言で言えばそんな感じである。来年もそうなのかな。

特筆するとしたら、例の減量だろう。9月20日から食事を意識して、だいたい3ヶ月で5キロから6キロ減ったところを推移している。この間、2,3人から同じように炭水化物制限をしている人の話を聞いたが、みな効果があったと言う。やっぱり、これまでは食べ過ぎだったのだな。

僕の場合、無理をしていないのでリバウンドはないが、減量では途中では肉体からの抵抗に遭うこともよくわかった。急激な減量に危機感を覚えた身体は、主の思惑を無視してできるだけ栄養を蓄えようとするのだ。だから同じペースでやっていても減らない時期が必ず来る。そういうスランプの時期を乗り越えていくと、やがて身体のほうも抵抗することをあきらめるということなのだろう。
しかし、これは脳からの指令というよりも細胞レベルでの反撃という実感がする。きわめて原初的な。こういうところはヒトもプラナリアも生物として等しいのではないか、そんなことを思ってしまうのだが、そう考えるとひじょうに心地がよい。

ま、身体が軽くなるのはいいね。ちょっと前になるが、所用で休みをとり目白のほうに行ったのだが、その後一人で飯能のほうに行って紅葉を見ようと思っていたので、トレッキングシューズにデイパックと準備万端。しかし、天気はよかったが風が強かったので予定変更。代わりに練馬まで歩いて帰ろうと思い立った。
約2時間かかったかなあ。ハイキングの行程とだいたい同じ。ちょっと疲れたくらいで、若干の達成感もあったね。でも、こういうハイクでは幹線道路を使わなくてならないのが玉にきずだな。車が多いので空気がよくない。とくに都心部は。まあ、これからも機会があればやってみよう。

いま日本に来ている人、クリスチャ-ノ・ロナウドとプーチン。
クラブW杯では、鹿島アントラーズがJリーグでの余勢を駆って奇跡的な決勝進出である。しかし相手はレアル・マドリーだ。どうにもならない。レアルは36戦連続で無敗。現時点ではまちがいなく世界一だ。本気を出したとして0-5かな。でも、楽しみにしていたベイルが故障で欠場だ。とすると0-3というのもあり得る。ま、鹿島の選手にしたらいい思い出づくりにはなるだろう。

山口から東京と移動しての日ソ首脳会談。元KGBのスパイであったプーチンは、かつてレーガンが訪ソしたときには一般人に化けて直近したような人物だ。まあ駆け引きでは足下にも及ばないが、それでも、共同宣言が生きているならば歯舞、色丹の2島の返還ならありえる。4島は絶対にない。不可能。今回ロシアから「領土問題は存在しない」と言われたわけだが、何年か前に日本も尖閣諸島についてこう言いはなった。言われる側になると、その嫌な気持ちというのがよくわかるはずなのだが。

今回のロシアの目的は日本の経済支援、協力ということだが、日本からは3000億円程度。その案件が80というのだから、ちまちまとした事業だな。これは大国同士のトップ交渉としては少額ではないのか、この程度のことでわざわざ来るのか? つまりプーチンは、経済支援を名目として、1年少し先の自国の大統領選をにらんでいるのだと思う。彼が権力の座を手放したくないと思っているのが前提だが、きっとそうだろうしね。そうすると、これまでは噂程度のことでしかなかったシベリア鉄道の日本までの延長構想というのが現実味を帯びてくるのではないか。実現すればこれは互いにとってメリットがあるし、何より自国民へのアピールとしてはメガトン級だろう。でも、建設費は相当負担させたいと。水面下ではそういう交渉がありやなしやである。

サッカー、政治、日本と外国との戦い。いずれも勝ち目のない戦なのが悲しい。競馬を見習ったらどうか。
今週はGⅠ朝日杯フューチャリティS。例の⑬ミスエルテが本命だろうが、今度は牡馬相手。必ずしも楽勝とは言えない予感。⑤タガノアシュラといった先行勢が粘り込むことを期待したいのだがね。先週馬券は取れたがガミったので、今度はそうならないように祈ろう。
そこで枠順に恵まれ、逃げが予想される⑤タガノアシュラを別口での本命にしてみよう。変則な予想だが、本命は2頭で⑤と⑬。相手は⑧タンビュライト、⑯アメリカズカップ、⑰サトノアレス、⑩モンドキャンノあたりかな。

で、来週は週末東京にいないので、たぶんこのコラムは休載です。あるとしたら、27日か28日の仕事納めあたりを今年の終筆とします。

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