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菅野所長のエッセイ:英断の人

 やっと土曜日がきた。世間では3連休なのだろうが、私は月曜も仕事だ。今朝電車に乗ってくると、いつもと雰囲気が違うのは、ディズニー行きの人が少なかったことと、携帯やスマホをいじっている人がほとんどいないことだった。代わりにいるのは、どうも自分と同じようにこれから勤めに行くといった出で立ちの人である。彼らはみな携帯もいじらず、静かに目を閉じている。土曜なのに、疲れているのだな。僕も新聞を読み終わって目を閉じたら10秒で夢を見た。

 夢と言えば、今週は怖い夢を見てベッドから転げ落ちてしまった。怪我も何もなかったからよかったけど。どうもプレッシャーを感じている。あれはできるんだろうか、これはできるんだろうかと、早めに準備はしているのだが、それでも心配なのである。
 
今週は秋田で仕事。5年ぶりである。当時新幹線はまだ開通していなかったが、今は立派な駅である。どうも長野駅とそっくりな構造なので同じ会社が請け負ったものと見たね。けど、駅は立派になったが、メインの西口前は閑散としたものである。5年前もひどい景気の底冷えを聞かされたが、あまり変化はないのだろう。
 西口よりもさらにさらに発展していない東口を見てふと思った。こういった地方はいっそ独立したらどうかと。いま円高で、多くの大企業が海外に移住してしまうかもしれない状況にあって、もし秋田が独立したら、多くの企業が移転してくるのではないか。日本全体からしても、そうした企業がほんとの海外に移転されたら困るわけだし、すべてにおいていいんじゃないかと。ま、素人考えですが。でも、国連の多数が認めれば独立できるんだからね。政府の無策を嘆いているより、抜本的なこと、常識外れなことをしないとどうにもならないんじゃないかと、いろいろ非常識なことをやってきた人間としては思うのである。
 そんなことを思っていたら、iPhone4sの発売で、ソフトバンクがauよりも月額500円くらい安い料金を設定した。こういういきなりな決定も孫社長の独断あればこそだろう。もちろん、決まっていたことをひっくり返される部下たちはたまったもんじゃないだろうが、それでもときにこういう素早い英断を下すのはすごい。亡くなったスティーブ・ジョブも同じようなことをやってきたはずだ。そういうリーダーシップは好きではないけど。
 翻って政局を見れば、確たる証拠無しに秘書が有罪となるという前代未聞の判決に続き、小沢一郎の公判が始まった。これもそもそも検察にまんまと乗せられた一般人が決めた強制起訴によるものなわけで、裁判自体が無効にならないのが不思議である。こうやって根本から変えようとする人間は、いつも利権の蜜を吸う側によって抹殺されるということなのか。どこの世界でも一緒。かくいう私もスケールは違うけど、そういう目に遭ったことがある。まあ、何とか跳ね返したけどね。

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