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菅野所長のエッセイ:耳に残る言葉

” Thanks  for  your  patience”

と、英語が苦手の僕にもはっきりと聞こえた。月曜夜、羽田に着陸した後で流れた機内アナウンスである。
いやはや、運悪くも、羽田上空が強風のため九州からの帰りは大変だった。遅れただけでなくて、また福岡に戻るか、名古屋のセントレアに降りる可能性もあるという条件付きである。便も大幅に遅れたので、空港で酒を飲むしかない。何とか出発したが、けっこう酔っぱらってて、離陸する前に寝てしまい、目が覚めたときにはじきに着陸するところだった。揺れながらも無事着陸したのだがね。
その前夜は九州が雷雨強風で、強烈な稲光と雷鳴で夜中何度も起こされた。全般的にはまあ大変だったね。仕事についてはなかなか評判が良かったそうなのでそれはいいのだが、他のスケジュールはほぼ全滅。
飛行機はこういうことがあるなあ。滅多にないけど。後で聞いたら、僕よりも早い便では、上空を2周してから着陸した機もあったらしい。帰ってニュースを見ると、東京は昼間から嵐のような天気。あれでは降りられないよなあ。帰って来れただけでも良しとするか。いや待てよ、寝てたから気づかなかっただけで、本当は上空を一周くらいしてたのかもしれないな。もはや知るよしもないが。

そんなわけで今週は疲れてはいるが、今度の日曜はスタッフと日帰りのスキーだ。4,5年前にも行って、それ以来だな。スキーの日帰りはきつい。筋肉痛になりにいくようなものかも。あまり無理しないでおこう。天候もどうなるのか油断はできないし。今のところそう悪くもないようだが。

国際情勢も楽観は許されない。韓国と北朝鮮が破格の歩み寄りを果たしたというのもそうだ。この民族の約束事への感覚はひじょうに疑問だ。北朝鮮は言うに及ばないのだが、韓国もだ。
平昌オリンピックでは、周辺の飲食店がドタキャンにひどく悩まれたという。これを取り上げたTV番組で、韓国の人に訊きましたとさ。「これまで店の予約を無断キャンセルしたことがありますか?」と。すると、「ある」と答えた人は80%以上。驚きの数字である。文化的に、多くの韓国人は、約束というのはこちらの都合で違えてもいいものだと考えているということだ。
キャンセルする理由もあるにはある。たとえば、会社の飲み会を予約しました、しかし当日や間際になって上司が「あそこに行きたい」と言えば、幹事や部下たちはそれに従うしかないとか。事情はわかるがキャンセルの電話くらい入れなさい。お店の人が何回も幹事に電話入れても絶対に出ないらしいじゃないか。

この番組を観ていろんなことが理解できた。慰安婦問題なんかも、以前の日韓合意はおかしいとか平気で言ってくるのもよくわかる。そもそも約束とか合意、契約ということにあまり重みがないわけだ。日本的、国際的に見たら相当におかしいのだが、かの国の人間はあまりわかってはいない。「あのときはあれでいいと思ったけど、今は違うんだよねゴスミダ」ということなんだな。今回、そういう国同士の「合意」であるから、ちょっとねえ、信用はならない。でも、日本の外交も、相手はそういう国だということを十分に理解しないといけないんだよね。

で、今週耳に残った言葉は冒頭の残念なアナウンスなのだが、先週は違った。練馬近くの横断歩道でよちよち歩きの子ども連れとすれ違った老夫婦。奥さんが「可愛いわねえ」と言い、旦那さんのほうがこう言った。「可愛い、可愛い。上野のパンダよりよっぽど可愛い」。これは耳に残った。そうだよね。パンダは確かに可愛いけど、子どもは社会の宝。比較にならない。パンダより大事にしなきゃ。

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