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菅野所長のエッセイ:異文化の力

 さて明日から九州のほうに行ってしまうので、本日サクサクと書いておこう。

 今週はいよいよダービーだな。観られないのは残念だが、まあしかたない。
 先週のオークスはバウンスシャッセが3着。馬ゴミに包まれてしまった結果だったが、それでも僅差の3着に来たのは、何よりもこの馬が2400mに向いていたからだ。でも、馬券はとれたが決して儲かりはしなかったねえ。ハープスターが飛んでたらすごかったんだけど。

 今年のダービーも同じようなことが言える。2000mでも長いかと思っていたイスラボニータが皐月賞を勝ったが、距離がさらに400m延びるさらに不安だ。もう一頭の人気馬トゥザワールド。馬体だけ観たら、近年の馬の中でも抜きんでているくらい非の打ち所がないのだが、そのイスラボニータに皐月賞でひねられたのを見るとやはり信頼は寄せられない。もともとダービーのほうがいいと思っていたワンアンドオンリーだが、どうも後肢の筋肉が足りない。穴馬と思うハギノハイブリッドは、やや寸づまりなのは血統的にしかたないのだが、跳びが小さいのが気にかかる。どれを取ってもイマイチのところがあるのだ。

 こうなると、人気馬を頼りにするのはリスクが大きい。で、今回は珍しく中穴狙い。僕は別に本命党でも穴党でもない。賭ける価値があるのかどうかである。
 で、結論は、たぶん3番人気②ワンアンドオンリーと6番人気以下の⑪ハギノハイブリッド。相手は⑦ウインフルブルーム、⑬イスラボニータ、⑤トゥザワールド。それから予備に⑥ショウナンラグーン、⑯レッドリヴェール。とくに単騎逃げが見込めるウィンフルブルームの逃げ残りはあるかも。それを含めて上位5頭のボックスも買っておこうか。とは言ったものの、オークスはもっとも得意なレースだが、ダービーはもっとも苦手なレース。当てにはならんね。

 

 この1週間はサッカーだった。女子のアジア杯は何とか優勝した。あまりたいした勝ち方ではないが、大儀見がいなかったのだから一応の価値がある。大儀見のいない代表は、ロナウドのいないレアル、メッシのいないバルサみたいなものだからな。予選からずっと見て僕が考えたのは、FWの吉良を右のサイドバックに転向させることなのだが、むろんこんな声が佐々木監督に届くはずもないのでむなしい。

 CLの決勝、アトレティコとレアルのマドリード対決は、起きていられる体力がなくほとんど観られなかった。しかし、相当の死闘だったようだ。その1週前にアトレティコ・マドリーはスペインリーグの優勝を賭けてバルサと戦っている。これは観ましたよ。バルサも意地を見せてすごい試合になった。

 結果、リーグもCLもアトレティコが優勝したわけだが、シメオネ監督になって、スペインのチームとはとても思えないハードワークサッカーの勝利。僕はあんまり好きではないが、それでも、この2試合はまさに魂のサッカーというものを見せられた感がある。他の2チームみたいにタレント揃いってわけじゃないから、こういうサッカーにならざるを得ない。シメオネのやり方には、チーム内でも異論や不満がたくさんあっただろうな。まあ、それが報われたわけで、それはそれでよかったということになった。記者会見でも、シメオネはスタッフ全員を出席させたが、これも悪くない演出といえる。当面シメオネ体制は安泰だな。イタリアではまるっきしだったのに、スペインでははまったということか。このへんの相性というのも興味深いところがある。スペインサッカーを変えてしまうくらいの力があるのかどうか何とも言えないが、まるでキリスト教や仏教系の文化圏にイスラム教が入り込んだようなものを感じるわけである。スペインにとっては異文化のサッカーだよね。 W杯では、日本代表もああいうガッツを見せて欲しいね。それさえ感じられたら、負けても許そう。

 

 今年のダービーで異文化な馬はどれかなと考えたが、18頭中、サンデーサイレンスの血が入っていないのが2頭いた。⑨アズマシャトルと⑫エキマエである。エキマエは無理だろうが、アズマシャトルは3連複の末席に遊びで加えてみようか。

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