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菅野所長のエッセイ:幻想だらけ

いやあ、この秋はかなりダメダメである。今週も先月と同じく、体調不良で休んでしまった。またまたご迷惑をお詫びしなければならない。平に。昨日から今日にかけてはだいぶ具合がいいのだが、自分で思うには、やはり気持ちのほうから来ている部分が大きいような気がするのである。若いときとは違って、そういう気分の波もかなり収まっているのだけどねえ。とにかく今秋はダメだなあ。

今年も流行語大賞というのがあるけど、そもそもこのイベントはあまり面白くないよね。ただ、後々に見てみると、この年はこういうことがあったなあと思い出すことができるのが利点だろうか。でも今どきでは、検索数で一位になったのを大賞とすればいいだけではないのか? まあ、個人的にインパクトがあったのは「ジャッカル」だがね。

ラグビーと言えば、W杯はずいぶん盛り上がったものだ。サッカーと違って、ラグビーはどういうレベルであっても面白い。僕も昔から高校、大学、社会人ラグビーを見てきた。すごく古いファンである。松尾なんかも高一のときから見てる。そんな僕が今回それほどに燃えなかったのは、半分が外国人(日本で生まれてない)なのに、それを「日本代表」とはどうしても思えないからである。有力選手を輸入して代表に仕立てるのは、日本だけではなく、規定内ではあるのでしかたないが、他のスポーツはここまでのことはない。国内のリーグ戦ならまあいいけどね。ケツの穴の小さい奴、グローバルじゃない奴と笑わば笑え、とにかく僕にはあれが日本の代表とは思えないのだ。

決勝のイングランド対南アフリカは、前半は興味深く観ていた。でも、これは南アフリカだなと思っていたらいつのまにか寝てしまった。南アフリカと言えば、クリントイーストウッドの「インヴィクタス」である。マンデラの意向を受け、肌の色を越えたチームが誕生し、初優勝を遂げる。あの映画は音がすごかった。今回は黒人選手がキャプテンということで、あれからまた時代が過ぎたのだなと思う。
日本戦で見せたFWの破壊力はとんでもなかったね。優勝して当然だろう。
と思ったら、負けたイングランド選手がふてくされて、銀メダルをまるで拒否するかのような態度を示し、世界中から批判を浴びているらしい。スコットランドといい、発祥の地がこれではと思うが、「ノーサイド」の精神なんてのは、そもそも同国人同士の試合から始まっているわけで、終われば同じ国の人間だから仲良くしようねというものに過ぎないのだろう。つまり、きれい事なのだ。でも、こういうのをいちばん内面に持っているのは日本人だな。
ラグビーには「オールフォーワン、ワンフォーオール」「ワンチーム」「ノーサイド」といった美辞があるわけだが、それにあまり幻想を抱いてはいけない。

お笑いチュートリアルの徳井が、まるで平気で脱税しようとしていたという件についても、僕は芸人ならそれくらいじゃないと思っているので、呆れはしたが、まあいいんじゃないと思った。どこか壊れてるもんだよね、芸人なんだから。僕は芸人としての徳井はいいと思うし。でも法が許さないわけで、彼はかなりきつい目に遭う。それくらいの痛い目を見ないと学習しないのもまた人間というものだが、そんなことがあっても学習できないのもまた人間である。彼はどっちに入るのか。とにかく、こういう人たちにも幻想は抱かないほうがいい。そもそも僕なんかほんとうにダメ人間だからね。
日曜はエリザベス女王杯。僕がわりと得意にしているGⅠである。今回も本命は⑧クロノジェネシス。秋華賞は見事だった。対抗は普通に⑪ラヴズオンリーユーなのだが、この馬はあまり器用さがなく、ちょっと危ないと見ている。で、④ウラヌスチャーム⑯スカーレットカラー②ラッキーライラック③シャドウディーヴァなどが2着3着候補。

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