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菅野所長のエッセイ:年明け、珍しくまじめに思うこと

あけましておめでとうございます。

仕事が始まってからはそうでもないが、今年、東京の正月は温かだった。からだがひじょうに楽。ほとんど暖房しなくても平気だったものな。基本、僕の住まいは冬はとても寒いのだが。

年末年始はほんとに何もせず過ごしたなあ。やっぱりお雑煮が食べたくなるので、それをつくるくらいで。まあ、天気も合わせて穏やかといえば穏やかな正月だったが、こんなに温暖ならゴルフにでも行っていればよかったと思わないではなかった。

今週はキャンセルが相次ぎ、あまりやることがなかったが、今日は去年の5月にやった講演録が今頃になって送られてきて、今月中にこれをリライトしなければならない。なかなか厳しい注文ではあるが、正月明けなら何とかなるでしょ。

それで思い出したが、正月にケーブルで「地味にすごい 校閲ガール」というドラマを一気に観た。石原さとみ主演のコメディドラマなのだが、出版世界の中でも校閲部を取り上げたところいい。ていうか、誰かの原作があるようだがね。
映画「船を編む」とかも、編集ではあるが広辞苑のような辞書ということで、こうした地味な仕事に光を当てることには好感が持てる。僕は基本書く側なのだが、これまで雑誌の編集とか、原稿のリライトなども嫌というほどやっているので、そうした苦労がわからないではない。

日頃当たり前だと思っていることでも、どこかの誰かが裏で地味にそれを支えているという、これまた当たり前な事実も、われわれはついつい忘れているし、みなが脚光を浴びたいと思う中で、そうした仕事に価値と喜びを見い出すことは尊いことだと思う。僕は若いときにほぼ肉体労働しかしていなかったが、おもにその苦労のほうだけしかわからなかったのは少し残念なことだった。しかし、どんな仕事にも価値があり、手を抜かず、それをまっとうすることが大切だということはかなり理解できたようで、いろんな役割や裏方のことも好んでやるようになったな。もともとかもしれないけど。

昔、TCCを立ち上げて数年、赤字続きでこの先どうなってしまうのか、ひじょうに不安になったことがある。いろいろ考えた結果、いざとなったら自己破産をして、当面は屋台のラーメン屋でもやってみようかと思った。まあ、杞憂だったけど。そもそも、この仕事に就く前も、とりあえずトラックの運転手になろうと思ったのだが、それも未遂だ。仕事に就いてからも、赤貧だったときには、瀬戸内海あたりに行って漁師になろうかと考えたときもあったな。これも35歳になってやっと食えるようになったので未遂と。

結局、僕の中には「いざとなったら」というのがずっとあって、それは決して冗談ではなく、それが自分を支えている部分ではあるのだ。やりたくもない所長なんかになってしまったので、今はさすがにそれがなくなったねえ。この辺が近年の不調の遠因なんだろうか。というわけで、今年はなんかこれまでと違うことをしようかなと少し考える年明けなのであった。

そういえば、忘年会のときに非常勤カウンセラーの有志から、僕への感謝ということで大量のタバコとひじょうに優れもののライターをプレゼントされた。これはとてもありがたく、嬉しかったなあ。この場を借りて御礼申し上げたい。これからも勉強会の後にはみんなで飲みに行こうぜ。

5日、競馬では東西で金杯というのがあり、これはどちらも当てたが、安めもいいところに来る。ついでに久しぶりにWIN5も当てたが、2万5千円しかつかないという体たらく。まあ、外れるよりはいいということで、今のところ、中くらいなりおらが冬といったところか。

ということで、今年もTCCをよろしく。

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