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菅野所長のエッセイ:岡崎は日本人の鑑だ

 今日は朝から南風がびゅうびゅうと吹いている。こんな日にゴルフだったらボロボロだなと思ったが、それよりもせっかくの桜が散ってしまいそうだ。せめて日、月までは保ってほしいが。

 ボロボロの体のほうはと言うと、先週のゴルフはお思いの他やれてよかったのである。1日目はつらかったが、これで腰の周辺の筋肉がほぐれたのか、2日目のほうが気にならなかった。これは完全に快方に向かっているなと喜んだのもつかの間、火曜日の帰りに電車で座れなかったら途端にまた悪くなり、以降は再びコルセットを着用することになった。今度の休みでどれくらい回復するものか。

 腰が良くなってきたときには、何だか気分も軽くなってきたが、それもまた急降下である。今はまた憂うつである。今週は仕事が忙しくないのが救いである。

 急降下といえば、ドイツ航空機の事故。副操縦士が「うつ病」とか言われているが、うつ病の人はあんなことはしない。とんだ濡れ衣である。昔のJALの羽田沖墜落のときと少し似ている。あのときは機長が「心身症」とか言われて、心身症の誤解を広げたものだった。精神科系のことはいつもそうだがね。

 辺野古移転をめぐって、沖縄の異議を政府が押しつぶそうと必死である。どうもアメリカ軍の流出資料などから、アメリカ軍にとって辺野古移転はかなり前から決まっていた感じである。結局政府はひたすらアメリカに従うだけだ。移転費用もほとんどこっち持ちで。

 しかし、事前の約束事により、県はいろいろと異議を唱えることができる。沖縄県としたら、もはや訴訟を起こすしかないと思うのだがね。僕は起こしてほしいと思うのである。そのときに法がどちらにつくのか、ひじょうに興味深い。先月、福岡高裁で前回選挙が違憲という初の判決が出たばかりだが、これが追い風となるのか、それともますます露骨な圧力がかかるのか。

 政権の軍拡路線はなかなか止まりそうもない。首相は自衛隊を「我が軍」と口を滑らせたもんな。ま、実質的に軍隊であることは間違いないのだが、当然、首相が口にしちゃいかんよね。結局、彼の中では、憲法は意味をなしていないということだろう。 防衛大の卒業式での挨拶も、マスコミは取り上げないけど怪しいことを言ってた。僕なんか思わずメモしたもんな。
「不戦の誓いを実現するために、先人たちに倣い、決然と行動しなければならない」
おいおい「先人たち」っていったい誰よ? あんた以外にこんなに軍拡路線を進めた首相がかつていたの? だとすればそれは戦前しかないよね、東条英機とか。確実に「不戦の誓い」をしたとすれば、あんたが覆そうとしている村山談話の村山首相くらいでしょ。 そこから、また「我が軍」発言だもの。

 やばいなあ、この感じ。社会全体もなんだかねえ。ある保育園の設置をめぐって住民の反対運動があるとか、小学校の運動会に近隣が抗議するとか、職場や日常でのマタハラを含めて、言語道断だなあ。子どもが社会の宝であり、国の宝だという意識が希薄になっていることが見て取れる。将来を担う子どもを大切にすること、その子ども生んでくれる妊婦を大切にすること、そうしないとほんとに国って滅びるんだよね。
 首相もほんとの国力ということがわかっていない人間の一人である。大企業を儲けさせるよりも、軍事費なんかよりも、教育予算や福祉予算のほうが大事でしょ。

 明るい話題は、僕の場合はサッカーかな。ハリホジ監督になって2連勝。ま、相手が弱かったが、それよりも練習風景を見ていたら、選手がすごく本気モードでやっていたことだ。あの本田にしても。ハリホジの厳しさっていうのがよく伝わっているんだろうね。油断すれば本田もレギュラーが危ういと。こういう構えができていれば、強豪はともかく、弱い相手には負けない。

 そうそう、なんといっても2試合目の岡崎である。GKが前に出たところを見て、柴崎が超ロングシュートを撃ったとき。このボールを追って相手ディフェンスと競り合った岡崎だが、足をちょんと出せば決まったのにそうはせずに、ディフェンスをブロックしたのである。結果、これは柴崎の得点となった。試合後ハリホジが、このゴールを振り返り、サッカー人生で初めて見るゴールだったと語った。ハリホジもこのプレイを見て、日本人とはどういう民族なのかがわかったのではないかと思う。自分のためでなく、他の人のために、チームのために仕事をする。企業で、社会で、失われてしまった日本人らしさを見せつけた岡崎は偉い! 

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