堀島、無念。
男子モーグル。北京の頃から堀島行真のファンだったので残念でならない。よもや銅メダルとはね。圧倒的に世界一の実力なのに、オリンピックの舞台というのは怖いものだな。まだデュアルがあるけどねえ。
それにしても、オリンピックでも中国はお騒がせだ。ニュースで知ったのだが、フィギア団体のときに、日本選手のパフォーマンスで中国選手は一斉退席していたのだった。これはずっとテレビに映っていたので世界中から非難囂々らしい。スピードスケート男子1000Mでは、コース優先権のあるオランダ選手を妨害して中国選手が失格。それは当然としても、このオランダ選手は優勝候補だったのだが、疲れたまま一人で再レースを強いられ、メダルは取れず仕舞いである。気の毒に。オランダ側は怒り心頭も、中国側は自国選手は悪くないと擁護。ほんとに困った国である。長崎では日本の経済水域で漁をしていて見つかると逃走し、拿捕されているし。
世界の観光地などでは、中国人に対する注意書きが多くあるという。「おしっこするな」とは「騒ぐな」とか。なんで中国語の看板しかないのだ、これは差別だと中国人は怒るわけだが、そこまでマナー違反をたくさんしてるのは中国人だけだよね。そうした道理がわからないのだから困ったものなのだ。いつになれば世界の常識が理解できるようになるのだろうか。
それに比べて、五輪を通じて、日本は更に評価を上げているようだ。
開幕式の選手入場の際、日の丸とともに、開催国であるイタリアの国旗を振ったのは、92カ国の中で日本だけなんだってね。これにはイタリアの人たちもおおいに喜んだのだそうだが、われわれの感覚からしたら当たり前のことだな。女子アイスホッケーで、敗戦後に観客席に向かって深く一礼をしたというのも、海外のメディアは日本人の礼儀正しさを絶賛するわけだが、やはり当たり前のことだ。サッカーの試合後、サポーターが掃除をするのもそうだし。ただし、そういった日本の当たり前について世界が注目するようになったはいい感じがする。
日本を訪れた外国人が直接的にそういった「日本なるもの」に触れ、一人一人がそれを母国に持ち帰っているのも、五輪のような大きなイベントと相互影響し、やがては大きな実を結ぶのかもしれない。そうやって浸透していくものが、日本への信頼や信用につながっているとすれば、外交や貿易でも少なからぬ影響があるだろうと思うのだが、いかがなものだろうか。
こんなことを書いているうちに、冒頭での気分が変容していくのが分かる。金メダルを取れなかった悔しさなどおくびにも出さず、淡々とインタビューに応じる堀島行真という選手を見ていると、何というか、金メダルを獲ることよりも誇らしい気持ちになってくるのである。それも自分が日本人だからかなあ。あるいは、「浩然」とは、堀島のような精神性を指すものなのだろうか。
外国人がこういった日本人の精神の機微を理解するのはとても難しいかもしれない。そもそも「わび さび」とかは分からないようだし。たとえば外国人はみんな金閣寺が好きだよね。金ぴかで。でも日本人のほとんどは銀閣寺のほうが好きでしょ。去年、京都で若い奴に聞いたらみな銀閣寺のほうが断然いいと言っていたな。何だろうね、あの感覚は。美意識は。僕自身も、初めて京都行ったとき銀閣寺とか苔寺とか、そういうのが渋くていいと思ったもんね。日本では中学生くらいでそう思うわけよ。
でも、最近では、そんな日本の精神を理解したいと思っている人も増えているのではないか。まあしかし、現状、中国人には無理だな。トランプとかもね。
