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菅野所長のエッセイ:勝負の行方

いよいよコロナの拡大がすさまじくなってきたなあ。政府や行政の暗愚な姿勢からして予想はしえたのだが、このままではどこまで行くのか? ワクチンは早くても3月以降だと言うし、それまで医療やら何やからが持つのかが心配である。政府は「この3週間が勝負」とか啖呵を切っていたが、あまりに無様な完敗だったね。

先週、コロナ禍にも似て、為す術もなくズルズルと落ちていくと思ったゴルフ全米女子オープンの渋野だったが、かつてない粘りを見せ、2打差の4位でフィニッシュ。毎晩ずっと観ていたがなかなか立派だった。
初日、2日目はできすぎの首位だったが、それで逃げ切れるほどアメリカのメジャーは甘くない。最終日も首位スタートだが、難コースと難コンディションに耐えきれず、前半からじわじわと落ちていく。このままでは、優勝どころか、相当無様な負け方をするんじゃないかと思われた。でも、再三のピンチをしのぎ、何とか1~2打差に踏ん張る。雷雨により1日順延となった難しいコンディションにあって、世界の各選手も伸びない。渋野だけでなく、どの選手を観ても胃がきりきりと痛むような苦戦を強いられるのだ。
そんな中、韓国選手の一人が神懸かり的なプレイを見せて優勝をさらった。いわゆる「ゾーン」に入るというのはああいうことだな。上がり3ホールを全部バーディで上位選手を光速で追い抜いてしまった。ああいうこともあるんだね。渋野も最終ホールで長いバーディパットを決めて4位。時すでに遅かったが、これはよく頑張った事へのプレゼントのようだった。

渋野ががんばったおかげもあるが、この大会は勝負としても相当面白かった。観ながら、選手と同じように呻き、嘆き、安堵しで、手に汗握る戦いだったな。

去年の全英優勝というシンデレラストーリーから、今年の海外遠征で地獄を見て、日本に帰っても不調、この2試合でようやくベストテンに2回と復活の兆しがあったのだが、全米でここまでやれるということは来年は再び期待できるだろう。あんな状態から、数ヶ月でここまで復活したのもすごい。
今回の全米には日本から19人の選手が参加したが、日本ではすごくてもまるで歯が立たなかった選手も多かった。そんな中では渋野の実力はやはり世界クラスではないのか。前にもここで書いたように、帰国後、キャディを替えたのが良かったのだと思う。
粘りのゴルフなんてまるで向いてない渋野がああいうプレイをした。僕も見習いたいものである。ゴルフじゃなくて、他のことでもね。僕もちょっとした勝負の最中と言えるし。

先週の阪神ジュベナイル。直線、ソダシが根性を見せてサトノレイナスを差し替えし、ハナ差の勝利。これも力が入るゴール前だった。

これでJRA初の白毛馬によるGⅠ優勝である。馬券的にはうま味がなかったが、とてもメモリアルな一戦となった。
白毛馬とは、後々に白くなっていく芦毛馬と違って、最初から真っ白。いわゆるアルピノである。遺伝的に劣性なのであまり強い馬は出ないと考えられている。ソダシの血統は白毛のエリートであるシラユキヒメ一族で、このシラユキヒメから始まる白毛馬はみな活躍するので有名なのである。
今週は、朝日杯フィーチャリティステークス。けっこう固そうである。④ショックアクション⑦レッドベルオーブ⑦ステラヴェローチェ⑬ホウオウアマゾンの4頭ボックスかな。ショックアクションが粘りを見せてくれれば少しは高配当かも。

来週は土曜日に年末恒例のPUSHIMのライブを観に行く。翌日が有馬記念で、今年も終了だなあ。

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