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菅野所長のエッセイ:先生のおかげで

 にゃんこ先生を枕元に置いてからはあまり悪い夢を見なくなったような気がする。さすが霊験あらたかというか妖力あらたかというか、とにかく何となく安心するわけである。
このところ、朝起きると先生はベッドから落っこっているのだが、きっと僕の代わりに落ちてくれているに違いないのだ。

 TCCの若い人もさすがに「友人帳」をよく知っているが、どうも僕ほどにははまっていない。ファンブックは持っていないし、高鈴のアルバムも持っていない。高鈴というのはユニット名で、アニメのラストソングを歌っている人だ。それまで知らなかったけど、世の中にはこんなに歌心を持つ人が隠れているんだなあと思った。いつかライブを聴きたいものだ。

 さて、これもにゃんこ先生の力かどうかはわからないが、今日は、新馬戦3レースを全部当ててしまった。ありがたいありがたい。

 なぜなら、ちょうどわがボロ車を車検に出しているところで、かつてない費用を見積もりされてしまったからだ。何しろ、車がボロいので、あそこが悪い、ここが悪い、修繕した方がいいですよ、ああタイヤもヒビが入ってますから取り替えた方が、などと言われると「じゃあ、やってください」と答えるしかない。まるで大事な人質を取られて、犯人の言うとおりに身代金を払うような気分である。きっと、ぼられてるんだろうなあと思いつつ。やるときには「お安くしときますよ」なんていってたくせにぃ。ま、しかし、今日久々に勝利を収めたので、何とかなるかなと。よかったよかった。

 ブエルタ・ア・エスパーニャのほうは、楽しみにしていた3戦連続の山岳レースがあったのだが、ちょっと期待はずれ。これに限らず、どうもメイン集団にいる有力選手がお互いけん制をしあうことばかりだ。だから先行勢を追いかけないので、結局逃げ切りを許してしまう展開が目立つ。
 まあ、総合優勝狙いでリスクを背負わない戦い方なのはわかるが、観ているほうはつまらんぞ。もっと思い切って勝負に出ろと、画面に向かって叫びはしないが、じりじりするばかりである。ツール・ド・フランスのときのほうがもっと勝負に出てたよなあ。やっぱり、多少格下のレースということか。

 しかし、一回だけ、フルームとコンタドールの両横綱の一騎打ちが観られた。山岳ステージの残り2,5キロ。ホアキン、バルベルデ、フルーム、コンタドールの4強が揃う中、フルームが仕掛けるとそれについていけたのはコンタドールだけで、そこからマッチレース。これはよかったですねえ。ロードレースはこうじゃないと。

 フランスには出られなかったので、今回楽しみにしていたチーム・モビスターのキンタナだが、タイムトライアルの下りで、道路脇の溝にはまって前方に投げ出されるという壮絶な落車をしてしまった。それでリタイア。残念である。

 ああ、そういえばそうだった。フルームもコンタドールもツールでは無念のリタイアをしているんだよね。それが悔しいからブエルタにも参戦したわけだが、やっぱり気持ちとしては慎重になるんだろうなあ。

 それから、これは前から思っていることだが、ロードレースの選手はほとんどがサングラスをしているので通常は表情がよくわからない。でも、グラスを外すと、みんなものすごく優しい眼をしているんだよね。スポーツ選手、勝負師としてはあまりないことではないのか。けっこう意外で僕はびっくりしたのだが、どんなスポーツよりもストイックであることがまずあるな。一年中つねに練習、それを怠るとすぐに淘汰される世界だ。そして見えないルールやマナーを遵守する。これは前にもここで書いた。激しい競技だが、みな紳士だということだな。

 で、来週末は関西に出張なのでこのコラムはお休みの予定です。

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