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菅野所長のエッセイ:人と猿の惑星

 腰はほぼ大丈夫な感じになったが、今日あたりはまたちょっとよくない。まだ映画を観るのは早いのだろうか。
 そういえば、去年時間をつぶすために京都駅の近くの映画館で「猿の惑星」の最新作を見たのだった。つまらなかったな。「猿の惑星」といえば、何と言ってもチャールトン・ヘストン主演の第一作の衝撃がすごすぎて、その後のシリーズはたいして面白くない。あの頃は中学生だったか。

 高崎山の動物園で生まれた猿にシャーロットと名づけたら、抗議が殺到したわけだが、数日前の動物園側の会見は明らかに取り消そうという雰囲気だった。それを見て何とも珍妙なことが起きてるなあと思ったね。僕自身は小猿にシャーロットと名づけてと聞いて、ベタだが、面白いと思ったし、たぶん世界中でやっているだろうと思った。

しかし、このときに「ただちに取り消します」などと言わないでよかった。いちおうかの国の反応を見て正式発表しようと考えたのだろうが、大正解。イギリスや英王室のほうでは別に何とも思っていないし、一般的には逆に喜ばれていた。

 それを受けてすぐに名前はそのままにすることにしたようだが、気色ばって抗議した人たちはバツが悪いだろう。500人以上もいたというが、彼らは自分の感覚がずれていることに多少は思いがいくのだろうか。

 まず、英王室と日本の皇室、王族と日本の皇族とでは違うわけで、あちらは課税もされるように特別な存在ではあるが、一般人でもある。だからパパラッチにもふつうに狙われるし。抗議した人の感覚の底には「不敬罪」的な意識があるに違いないが、そういうものはイギリスにはほぼないわけね。

 不敬罪的な意味で抗議するなら、すべてに抗議しなきゃいけなくなる。船にエリザベスとつけるのは失礼ではないかとか、台風なんぞに人の名前をつけるのはどうかとか。たぶん、多くのバカ親がこの年生まれる子どもに「斜露斗」とか「車路都」とかつけるわけだが、そういうものって止められないでしょ。

 とは言え、不敬罪的なものは除外するとして、そんなことをするのは相手に失礼ではないかという感覚は大事だと、僕はその点は擁護したい。今回は結果的に過剰な気遣い、勇み足であったけれども、こういうところが日本人の良さであると思う。やっぱり相手がどう思うかはわからないことだし。実際、イギリス人の反応はきわめて好意的だったが、それはこちらの予想を超えていた。
 しかし、この事件はあっという間に終了してよかったのかもしれない。多少長引いたら首相や官房長官が「名前を取り消せ」と言いだしそうだもんな。彼らの感覚からしてまあそっちでしょ。

 それにしても、これで高崎山動物園は大人気。シャーロットは日本一有名な猿となった。
つまらない猿の映画を観るよりはシャーロットのほうが観る価値があるかもね。

 ま、僕は猿よりも馬のほうが問題である。先週の天皇賞。期待のホッコーブレーブは一瞬来たかと思わせただけで、3連複を100円という不発に終わった。
今週はNHKマイルカップ。本命は⑦クラリティスカイだが、狙いたいのは人気薄⑰ニシノラッシュ。これが来てくれれば大喜びだが。まあしかし、とくに好きな馬もいないレースはもうひとつ面白くはない。

 つまらないといえば、先週の日曜に行われたボクシング統一戦。パッキャオ対メイウェザーである。36歳と38歳という「盛りを過ぎたドリームマッチ」だが、リングサイド席が2人で30万ドルという異常人気。ジャスティン・ビーバーがSPを引き連れてたり、アガシ・グラフ夫妻もいたな。そうした観衆は明らかに無敗のヒール、メイウェザーが負けるシーンを見に来ていた。が、狡猾にして巧妙、メイウェザーが交わしまくって勝った。 こいつのボクシングは若いときからずっと同じで、まるでスカッとすることがない。メイウェザーもまたボクシングがスポーツだなどとはまったく考えていないのだろうが、あんなものを12ラウンドも見せられた身になってくれ。かつてのアリ対フォアマン戦、シュガー・レイ・レナード対ハーンズ戦とか、ボクシングっていうのはそういうもんじゃないだろうと。

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